ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

読書 2012/07

8月 1st, 2012 by PureJyam

また電車に乗ることが多くなり、読書がはかどるようになった(^^;)
写真では2冊だけど、別に上下巻2冊を人に借りて読んだので、計3作品4冊でした。
先月取り上げた楽天の電子ブックリーダーが発売されて、そこそこ売れているようです。
買った人に見せてもらいましたが、やはり電子ペーパーは読みやすいですね。
液晶よりも細かいので、印刷物とさほど変わらない感じです。ただ、画面を書き換えるときの遅さがなんとも気持ち悪いのが難点。
それに電子書籍の値段が普通の本と変わらないってのもどうなんでしょ・・・
まぁ本と比べて嵩張らないのはよいんですけどねぇ。
いい加減本を置く場所がなくなってきたし・・・(>_<) 「オリンピックの身代金」 奥田 英朗
借りて読んだやつ。上下巻なので結構長い。ロンドンオリンピック開催にひっかけたわけじゃないですが、偶然にもオリンピックがテーマのミステリー。
こっちは昭和39年の東京オリンピックが舞台です。
とにかくよく調べてますねー。当時の世相や時代の空気感とか細かに書き込んでます。調べたことは全て書かないと気が済まなかったのか、そんな描写いるか?みたいなのもなくはないですが、なかなかに圧倒されますね。
単にオリンピック万歳ってわけでなく、当時の社会の暗部もちゃんと描いているとこも好感もてます。
犯人側と警察側とを交互に描写し、かつ時間軸を微妙にずらしているという凝った構成が、かなり効果を上げてます。
実際に東京オリンピックは無事開催されて何事もなかったということは、我々は知っているわけで、そういう意味でラストの意外性はないんですよね。
ただ、やはりもうちょいひねりが欲しかったところ。

奇面館の殺人」 綾辻 行人
館シリーズも9作品目になりました。
前作の「びっくり館の殺人」がひどかったのでどうかなと思ったんですが、今回は普通に面白かった(^^;)
招かれた客全員がかぶる仮面、顔のない死体、吹雪の山荘とミステリー要素がてんこ盛り。今回作者は読者に何を隠しているのか?
ひねりにひねってちゃんと全てが論理的に納まるとこはまさに本格ミステリーですね。
こうなると、いまだ未読のあの長編「暗黒館の殺人」もそろそろ読まねばなるまい・・・

鬼の跫音」 道尾 秀介
短編集。こないだの「花と流れ星」よりも全体の出来はよい。まぁ好みの問題なのかな。こういう微妙に叙述トリックっぽい描写が個人的にはツボです。
雰囲気的には、「向日葵の咲かない夏」に似ている。この人は変にトリックとかにこだわらない方がよいのを書くのではないのかなぁ。
この中では「ケモノ」が秀逸。

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