ノストラダムスの大予言
作家の五島勉氏が亡くなったとのこと。氏を一躍有名にした「ノストラダムスの大予言」を買ったのは私がまだ小学生の頃だ。特に入手に苦労した記憶はなく、たまたま本屋に行ったときに並んでいたのを買っただけだったような気がする。奥付を見ると、私が買ったのは昭和49年1月25日83版であるが、初版が前年の11月25日なので、わずか2か月でそんなに版を重ねているというのがすごい。
まぁ1999年に人類が滅ぶという内容がセンセーショナルだったというのもあるのだろうが、それにしても売れたものだ。
25年後に来るアンゴルモアの大王って何だろうとわくわくしたものだが、1999年になって2000年問題で四苦八苦している自分がいようとは、小学生の私には想像することもできなかった。まぁそもそもパソコンなんて影も形もなかったわけだしねぇ(^_^;)
さて、ミリオンセラーになった本作はまぁ当然のごとく映画化されて、まぁ当然のごとく私は見にいったのである。併映が、「ルパン三世 念力珍作戦」という目黒祐樹がルパン三世で田中邦衛が次元大介を演じた実写ルパンでというなかなかの珍品だが、内容が全く記憶にない。
「ノストラダムスの大予言」自体、そもそも原作にストーリーがあるわけでもないので、なんかいろんなエピソードがつぎはぎになったような感じで、大して面白くはなかった。憶えているのは由美かおるのおっぱいくらいなもんである。
人類滅亡後のシーンで、戦争の生き残りだか新人類だかの奇形化した人間みたいなのが出てきて、どうやら後に問題になったらしいが、私の記憶ではやたらとチープな廃墟のセットでチープな特殊メイクの役者がなにかを奪い合ってるというような感じだった。子供の目で見てもやたらと貧相なシーンだったので、とっとカットしてメディア化してほしいものだ。
映画の内容はともかく、音楽はめちゃくちゃよかった。このサウンドトラックで富田勲という人を知って、シンセサイザーってすげぇなぁと感動した。確かこのあと何枚かレコードを買ったような記憶がある。