ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

ドラゴン・タトゥーの女

9月 20th, 2021 by PureJyam

「ドラゴン・タトゥーの女」 2011
随分前から気になっていた映画。主演はご存じダニエル・グレイグとルーニー・マーラ、監督はデヴィッド・フィンチャーである。気になっていたとはいえ、内容についてはほぼ知らなかった。唯一知っていたのは、タイトルになっているルーニー・マーラ演じるドラゴンタトゥーの女が、天才ハッカーであるという点のみ。
ダニエル・グレイグからの連想でスパイ物かとも思っていたが、本格ミステリーな映画である。ダニエル・グレイグは、雑誌記者で大物実業家の不正を暴くも名誉棄損の裁判で負けてしまいジャーナリストとしての信用を失っている。そんな彼に別の実業家よりある依頼が届いた。それは、40年前に失踪した実業家の兄の孫の謎の調査だった。というわけで、ダニエル・グレイグことミカエルは探偵役として調査を始める。
実業家の一族は登場人物も多く、かつ現在と40年前とが交錯するので、とてもわかりにくい。巻頭の登場人物一覧をことあるごとに見直すようなことが、翻訳物の推理小説を読んでいるとよくあるが、映画の場合そんなものものなくかつ強制的に時間が進ん行くのでさらにわかりにくくなってしまうのが難点だ。
舞台はスウェーデン。そもそも原作がスウェーデンの推理小説で、映画自体もこれの2年前にスウェーデン版が作られている。
2時間40分近い大作だが、真相が徐々に暴かれていく緊張感のあるストーリーとルーニー・マーラの魅力的な演技により時間を感じさせない。 ルーニー・マーラ 演じるリスベットは、精神病棟にいた経歴があり後見人が付いているが優れた記憶力とハッキング能力により、優秀な調査員として働いている。
このリスベットがなかなかに強烈なキャラクターだ。タイトル通りドラゴンの刺青をし、鼻と眉のあたりにピアスをした小柄で痩せぎすの風貌は一度見たら忘れられない感じ。実際のところこの映画の主人公はダニエル・グレイグではなく、彼女なのである。
実業家がミカエルを雇うにあたって身元調査をしたのがリスベットだが、そのあとしばらく2人に接点はなく、それぞれを別に描写する展開が続く。ここでリスベットの境遇やその性格が明らかにされ、見ている側は感情移入していく。やがて二人は合流し、一緒に真相を追うことになるのだが、調査を行う中でリスベットは徐々にミカエルに惹かれてゆく。
いやぁ面白かった。とてもよい。北欧の暗く寒々とした雰囲気の描き方が好きだ。

ブルーレイには、通常版と廉価版があって廉価版は普通に手にはいるが、通常版はもはや中古でしか買えなくなっている。まぁ発売がもう10年近く前なのでしょうがないのだけどね。で、今回買ったのは通常版である。もちろん中古だ。なぜわざわざ廉価版でなく通常版を買ったかというと、劇中わりと過激なベッドシーン等があるのだが、劇場公開時はそこにでかいぼかしが入っていたらしいのだね。多分R18でなくR15に抑えるための処置だったのだろうが、廉価版ではぼかしが入ったままのバージョンが収録されていて、通常版にはそれがない。なので通常版の方を買ったというわけだ。しかし全体を見ても特にぼかしが必要なシーンがあるように思えなかった。別にテレビ放映するわけじゃないんだから、ぼかす必要ある?って感じ。いつものことだが、日本の配給会社は映画をなんだと思ってるのだろう。

Posted in お気に入り, 映画

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.