ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

時計じかけのオレンジ

10月 19th, 2021 by PureJyam

制作50周年記念ということで、4K ULTRA HD版が出たので思わず買ってしまう。これで、VHS、DVD、BLU-RAYとほぼ全てのメディア版が揃ったことになるわけだ。残念ながらLD版だけはないのだけどね(-_-;)
始めの方だけちょっと見てみるかと思って見始めたら結局全部見ていた。やっぱり面白いんだよねぇ。

「時計じかけのオレンジ」 1971
最初に見たのは、映画館でだ。1979年のリバイバル上映のときに見に行った。あのスタンリー・キューブリックの問題作ってことで、どうしても見たかった。
近未来の不良高校生?のアレックスは暴力とセックスに溺れる日々を送っていたが、仲間に裏切られ刑務所送りとなる。殺人罪で懲役14年の刑だった。しかしアレックスはそこで実験的な最先端治療を受けることで無害化され、大幅に刑期を短縮されて釈放される。だがそこで彼を待ち受けていたのは・・・と言った感じ。
主人公のアレックスは狂暴かつ狡猾で、浮浪者を痛めつけるは民家に押し入って暴行、強姦、強奪するはと、まさに悪行三昧の悪党なのだが、演じているマルコム・マクダウェルの不敵な笑みが魅力的すぎて何とも憎めないキャラになっている。
暴力表現は多いのだが、殴る蹴る程度のものであり銃は出てこないし、グロテスクなものはなく血が出ているシーンは少ししかない。アレックスのやってることはひどいが、残忍で生々しい描写はされていない。そもそもシリアスな作風ではなくどちらかというと戯画化された世界をブラックユーモアで描いているような映画なのだ。まぁそういう雰囲気がわたしとしてはとても気に入っているところなのだけどね。
それと、音楽が秀逸。アレックスがベートーベン好きということでクラッシックが多く使われているが、特にベートーベンの第九交響曲のシンセサイザーアレンジとオープニング曲が最高である。担当したウォルター・カルロスは後にキューブリックの「シャイニング」の音楽もやっているが、そのときには性転換して、ウェンディ・カルロスになっていたと知って驚いた。

今回、 4K ULTRA HDというのを初めて手に入れたわけだが、もちろんPS5を買って、それを見られる環境ができたから買ってみたというのはある。ほんと見て見たかったんだよね。
で、どうだったかというと、うーん・・まぁ50年も前のフィルム映画というのもあるのかもしれないが、BLU-RAYとの違いは全くわからなかった。一応テレビもPS5設定して、ちゃんと4KHDRで見てみたのだけどねぇ。
冒頭シーンを見比べても全く区別がつかない。さすがにDVDとは全然違うが、それはDVDとBLU-RAYでも感じたことだしね。DVDからBLU-RAYになったときほどBLU-RAYから4Kへ変化は大きくないのだよね。もちろんテレビの限界というのはあるかもしれないので、もしかするともっといいテレビで見れば大きく変わるのかもしれないが、今のところULTRAHDを買う意味はないなぁ。

Posted in 映画

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