ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

野獣死すべし 復讐のメカニック

8月 1st, 2022 by PureJyam

「野獣死すべし 復讐のメカニック」 1974
ずっと見たかったのだが、値段が4500円以上のまま下がらず、かつ中古でもそんなに安くなっていないということで見送っていた。たまたまAmazonのセールで1000円以上値が下がっていたのを見て、ポチってしまう。
大藪春彦原作の映画化。監督は須川栄三。主演はパッケージを見ればわかる通り藤岡弘である。「野獣死すべし 復讐篇」を原作とし、伊達邦彦が彼の父を死に追いやった企業の面々に復讐するというお話。
前作の「野獣死すべし」は、同じく須川監督により1959年に映画化されている。このときの伊達邦彦は仲代達矢が演じていた。こっちはブログには書いていないが、ケーブルテレビの録画で見ている。原作の出版1年後の映画なので、雰囲気がまさに原作通りだったし、仲代達也の伊達邦彦もなかなかよかったのだが、妙に異常者っぽく描かれているシーンがあって、そこだけは不満が残った。
今作の藤岡弘の伊達邦彦はまさにはまり役という感じ。わたしの抱くイメージ通りだった。素晴らしくかっこいい。ただ脚本が、わりと長い原作をかなり端折ってまとめているため、邦彦の復讐の動機の描写がちょっと弱いし、そもそも前作で描かれた邦彦の生い立ちやら犯罪歴やらがないので、今作だけ見ただけでは彼が何者なのかさっぱりわからないというのはある。
実は物凄い昔にテレビで見たことがあって、ラストのあたりは憶えていた。と思っていたのだが、どうやらそのあとに読んだ原作のラストの部分をこの映画で見たものと記憶を改変していたらしいのだ。なので、今回改めて見て、記憶していたシーンが存在しないことに驚愕してしまった。いやはや人間の記憶ほどあてにならないものはない。

Posted in 映画

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.