ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

アフリカの光

2月 2nd, 2023 by PureJyam

70年代の邦画は久しぶりな気がする。ブルーレイは出てないので、DVD。

「アフリカの光」 1975
神代辰巳監督。主演は萩原健一と田中邦衛。
北国の漁港にふらりとやってきた青年と中年の二人組は、マグロ漁船に乗ってアフリカに行くことを夢見ていた。
さて、昔は映画館で見た映画を逐一記録していたのだが、その記録によると40年以上前に映画館で見ている。しかし全く記憶にないのだ。名画座の二本立てで、もう一本の方はわりと憶えているのに、こっちは微塵も憶えていないという。
ショーケンは常にヘラヘラとして人畜無害のような雰囲気を漂わせているが、駅の待合室の高校生をいきなり殴り回るなど、完全にヤバイ奴。田中邦衛は最初から最後まで田中邦衛。
二人の関係も、なぜアフリカを目指すのかも全く不明なまま、閉鎖的な港町での生活が描かれる。まぁいかにも神代監督という感じの昭和エレジー。
殴り合ったり罵倒したりしつつもいつも一緒の二人の関係がなんとも面白い。今見ると見方によっては恋人のようにも見えてしまうが、昔はこういう男の友情を描く話は結構あった気がする。
ケバイ化粧をしてすぐに男と寝る薄幸そうな桃井かおりは相変わらずかわいい。
地元の船員たちと揉めていたり、ヤクザの下働きをしたりと状況は結構ヤバイにもかかわらず、ぎりぎりドラマチックな展開にならずに淡々としている雰囲気が好き。
もしかして、アメリカンニューシネマ的な終わり方なのだろうかと思っていたが、そういうわけではなかった。

Posted in 映画

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