ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

阿修羅城の瞳

9月 3rd, 2023 by PureJyam

「阿修羅城の瞳」 2005
監督は滝田洋二郎。出演は市川染五郎、宮沢りえ、渡部篤郎他。鬼の跋扈する江戸の街を描く伝奇物である。元は舞台で上演されたもので、作者は「キルラキル」の中島かずき。この人はアニメ畑の人かと思っていたが、どうやら元々は演劇系の人らしく、舞台脚本を多く書いている。
鬼退治の組織「鬼御門」の元副隊長で今は歌舞伎役者の出門は、江戸の町を騒がす女盗賊つばきと出会い恋に落ちる。しかしそれは鬼の王阿修羅復活の始まりだった。
滝田洋二郎は昔よく名前を聞いた人で、ピンク映画出身で内田裕也主演の「コミック雑誌なんかいらない」で注目を浴びた。まぁ一般的にはアカデミー外国語映画賞を取った「おくりびと」の方が有名だろう。
派手な伝奇物も演劇であれば舞台セットでなんとかなるが、映画となるとやはりそれなりの特殊効果が必要になってしまう。この当時の邦画としては一応頑張ってはいるものの、やはりチープさは否めないのが残念。
それとやはり少し雰囲気が普通すぎる。この手の話はもっと派手な美術と演出が欲しいところ。紀里谷和明監督が「CASSHERN」でやったような映像表現くらいが恐らく丁度いい感じかもしれない。それかいっそトリガーがアニメ化した方がしっくりくる。ただ、伝奇要素はあくまで背景であってお話としてはどちらかという恋愛物なのだけどね。
主演の市川染五郎は舞台の方でも同じ役をやっていることもありなかなかのはまり役。宮沢りえは悪くないが、すごくよいというほどでもない。とはいえ、どうにもイメージが合わない内藤剛志よりはましか。

Posted in 映画

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