ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

裸の銃弾

3月 9th, 2024 by PureJyam

「裸の銃弾」 1969
若松孝二監督、大和屋竺脚本というと、以前見た「処女ゲバゲバ」もそうだった。そっちも1969年の作品だったが、若松監督はこの1969年に6本の映画を製作しているのである。低予算でガンガン作るというやり方だったのだろう。当時はまぁエロいシーンがあれば、ピンク映画として上映してくれる映画館があちこちにあったというのもあるし、金かけてじっくりというよも量産することの方が重要だったのかもしれない。もちろんこの作品にもベッドシーンがあり、そもそも公開時のタイトルは、「やわ肌無宿 男殺し女殺し」というなんとも身も蓋もないものだった。
組を抜けて恋人と逃避行を図った勝は結局捕まって、指を詰めさせられる。5年後、いっぱしの殺し屋になった勝は、組の麻薬取引現場を襲い、金と女を奪ったのだった。
大和屋お得意の殺し屋物である。大和屋自身が監督した「毛の生えた拳銃」も殺し屋の話だったが、あちらよりもかなり簡潔で分かりやすいストーリーになっている。逆になんかひねりがあるんだろうなぁと思って見ていたら、普通にそのまま終わってしまったくらい、ストレートなお話ではある。
それにしても、ヤクザ組織に属していないにもかかわらず拳銃を所持して撃ちまくる殺し屋というのは、やはり現実にはありえないファンタジーな存在として見るしかなくて、それを実写でやるとどうもチープな自主制作映画感が出てしまうのだよねぇ。大和屋が関わった「ルパン三世」の1stシリーズの前半では、ルパンは泥棒というより殺し屋のような扱いになっているが、やっぱりアニメでやった方が違和感がない気がする。

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