地獄の門
「地獄の門」 1980
ルチオ・フルチ監督のスプラッターゾンビホラー。主演は前に見た「ビヨンド」と同じくカトリオーナ・マッコール。
かつて魔女狩りが行われたというアメリカの小さな町ダンウィッチで地獄の門が開いた。それを知った霊媒師は地獄の門を閉じるべくその町へと向かう。
原題は「Paura nella città dei morti viventi」で、訳すと「生ける屍の町の恐怖」ということで内容そのままという感じ。この翌年製作の「ビヨンド」と同様「THE GATES OF HELL」はアメリカ公開時のタイトルである。まぁこっちもそのまんまではあるのだけどね。また舞台はアメリカなのに、みんなイタリア語を話しているのも「ビヨンド」と同じ。
ゴアシーンは有名な頭ドリル等々頑張ってはいるものの、ちょっと使い回しが多い。またゾンビ物なのだが、ゾンビが幽霊のように出たり消えたりするのが、なんとも中途半端であまり効果的に扱われてないような気がする。
「ビヨンド」よりもお話自体は単純なのだが、主人公の霊媒師がお前何しにやって来たん?とつっこみたくなるような能天気女で、町に行く道中でも腹が減っただのなんだのと緊張感ないし、着いたら着いたで、地獄の門の閉め方もよくわからないようで、ただ右往左往するだけという。
そもそもこいつは冒頭の霊媒中にショック死?して、埋葬中に息を吹き返すのだけど、担当の刑事が薬物中毒を疑うような状況であるにもかかわらず司法解剖もされずに埋葬されてしまっている。なんとも雑な展開なのだなぁ。
「ビヨンド」のストーリーもよくわからない部分が多かったが、少なくとも今作よりは面白かったのだけどね。
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