ヘンゼル & グレーテル

「ヘンゼル & グレーテル」 2013
監督トミー・ウィルコラ、主演ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートンのアクションファンタジー。何故か日本では劇場未公開となっている。確か予告を見て面白そうだと思った記憶があるので未公開と知って疑問だったのだが、最初は公開の予定もあったらしいので、予告映像はそのころにどっかで流れていたのを見たのだろう。
グリム童話のヘンゼルとグレーテルをベースに、大人になったヘンゼルとグレーテルが魔女たちを狩るというストーリーである。
面白くなくはないのだけど、アクションがなぜか肉弾戦主体なんだよね。主人公2人は銃とボウガン持ってるし相手は魔女なんだから、観客の期待するのは、ド派手な魔法対トリッキーな銃撃戦なんだと思うのだが、魔女は魔法と言っても物を飛ばす系が主体でかつすぐに刃物で襲ってくるし、主人公2人も最初は銃やボウガンを撃つんだけど、すぐに取り落として殴り合いに持ちこむので、戦いが妙に地味。ただ、頭を吹っ飛ばしたり叩き潰したりはするので、グロさ的には派手ではあるのだけどね。このあたりの表現がどストレートにグロいので、多分日本未公開になった理由はそのへんにありそう。
ストーリーもまぁまぁの意外性を出そうとしてはいるが、そもそも謎として提示されていないものの真相を出されても見ている側はふーんとしか思わないので、あまり効果的でもない。
それとヘンゼルが子供の頃にお菓子の家でたくさんお菓子を食べさせられたために糖尿病になってしまい、定期的にインスリン注射しなければいけないという設定自体は面白いのだが、まぁインスリンの時代設定が合ってないことはひとまず置くとしても、その定期的に注射するという設定が何か面白さを生んでいるかというと全然そんなことなくて、その設定必要だったか?という疑問しかない。
雰囲気としては少し前に見た「ヴァン・ヘルシング 」によく似ているが、あそこまでアクションをうまく見せれてないのが惜しい。多分監督がアクション向きではないのだろう。聞いたことない監督だなぁと思ったが、大分前に見た「セブン・シスターズ」の監督だった。
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