読書 2017/03
4月 11th, 2017 by PureJyam
まだストックがあるにもかかわらず新刊を仕入れてしまう(^^;)
「ねじまき少女 上下」 パオロ・パチガルピ
近未来物のタイが舞台のSF。タイトルのねじまき少女というのは、日本製の人造人間である。まぁやっぱり日本製だよね。美少女人造人間だもの。エネルギー不足と疫病の蔓延と食料不足を遺伝子操作でなんとかしている世界という設定がなんともすごい。しかもそういう設定をほぼ説明なしに、当たり前のごとく描写する筆力に脱帽である。久々に読みごたえのあるSF。
「殺人鬼フジコの衝動」 真梨 幸子
これでもかという不幸に襲われ続ける殺人鬼フジコ。さすがに著者の都合すぎるよねぇと思いつつ読み終わると、別な物語が見えてくるという構成の妙。途中はあまり面白くないが、全部読むとわりと感心してしまう。
「仮面病棟」 知念 実希人
病院に押し入った強盗と居合わせた医者の対決。まぁ読みやすいし、医者ならではの視点は面白い。けどあまりにもわかりやすすぎて意外性もくそもない。もうひとひねりほしいところ。