ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 2004
シリーズ3作目。主演のダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントは続投だが、監督はクリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンに変わった。キュアロンは他に「ゼロ・グラビティ」とか「ROMA」を撮ってる監督で、コロンバスのようなファミリー向けを多く手掛けてきたというような人ではない。
前2作はテレビで見たことあるのだが、今作は初見である。今まで何度も放映しているのに、なんで見なかったのかは記憶にない。多分忙しかったのだろうなぁ。
ハリーはアズガバンから脱獄したシリウス・ブラックが、かつて両親を死に追いやった男だと知る。そして彼はハリーをも狙っているらしいことも。
そしてシリウスを捕らえるべくホグワーツの周囲をディメンターが取り囲む中、新学期がはじまる。
ハリーたちは作中13歳と言っているので、もう中学生である。前2作の子供っぽさは消え、クラスメイト達も含めて皆ティーンエイジャーという感じ。特にハリーが、マルフォイらの嫌がらせに対して面と向かって対抗するようになっていて、大人になったなぁとしみじみ思った。
また、前2作では、みんな作中ずっとちゃんと制服を着ているのだが、今作では、私服になるシーンもあったり、制服もかなり着崩していたりしてそのへんの描写の変化も面白い。
そんな登場人物たちの成長に伴い、ストーリーも複雑化しているが、相変わらず伏線の張り方がうまいので、ご都合主義的な展開に思わせないところはさすがというべきか。
ネタバレになるので、詳しくは書かないが、そこでそんな大技使うんだと思うものの、それまでの場面で違和感の存在をちゃんと描いているので、ああなるほどそういうことかという心理が先に来るので、大技の突拍子のなさが薄らぐんだよね。
ちょっと原作読みたくなってきた。
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