ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

ノーカントリー

5月 29th, 2021 by PureJyam

今回もブルーレイ2枚。アメリカ映画とフランス映画。

「ミックマック」 2009
以前見た「ロストチルドレン」の監督ジャン=ピエール・ジュネのコメディ。「ロストチルドレン」はSFチックな世界を舞台にしていたが、こちらは普通に現代劇。
地雷処理中の事故で父を失った少年が成長し、今度は自分も不運な事故で銃弾を頭に受け、九死に一生を得るが銃弾は取り出せずに残されてしまう。職を失いさすらう男を拾ったのは、スクラップの中で暮らす奇妙な集団だった。この中には「ロストチルドレン」にも出ていた役者もいて、シュールさがいかにもジャン=ピエール・ジュネという感じではある。
その後は、その集団の力を借りて、地雷と銃弾を作った兵器会社に復讐するという内容だが、基本コメディなので、ある意味ファンタジーとも言える奇想天外な作戦で一泡吹かせる。
ただあからさまに反武器商人的な思想が出すぎていて、「ロストチルドレン」ほどは楽しめない。

「ノーカントリー」2007
原題は「No Country for Old Men」で、以前の「オンリーゴッド」と同様後半が省略されて意味不明に。2007年度のアカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞を受賞している。
1980年代のアメリカ。テキサスの荒野で麻薬取引の揉め事があった現場に遭遇し、大金を拾ってきてしまった男が組織の殺し屋に追われることになる。地元の老保安官がさらにその2人を追うのだが・・。
いや、すごい。アカデミー賞作品賞も頷ける。特に助演男優賞を取ったハビエル・バルデム演じる殺し屋がすごい。通常描かれる組織の殺し屋とは一線を画したほぼサイコパスな殺人鬼で、関係無関係に関わらず無表情にただひたすら殺しまくる。内容的にはサスペンスなのだが、ほとんどホラーに近い。
保安官役のトミー・リー・ジョーンズもよい。優秀な保安官だが現代の理由もはっきりしない凶悪犯罪の蔓延を憂いていて、原題は彼の心のつぶやきといえよう。
金をもって逃げる男は、ジョシュ・ブローリンが演じている。以前見た「インヒアレント・ヴァイス」にも出ていたらしいのだが、記憶にはない。ただ怖がって逃げるだけでなく、ベトナムに従軍していた経歴から、殺し屋に対抗しようと策を講じるテキサス男という感じがよく出ている。
上映の頃に見たいと思ってはいたのだけど、結局10年以上経ってからようやく見れた。当時というか見るまでは、サイコパスな殺人鬼VSそれを追う保安官みたいな内容かと思っていたのだけど、微妙に違っていた。

Posted in 映画

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