ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

オン・ザ・ミルキー・ロード

9月 12th, 2021 by PureJyam

リージョンフリープレーヤーを買おうかどうしようかなどと書いたのは1か月くらい前だが、結局買った。機種自体は今までと同じSONYのBDP-S1700だが、恐らく中身をいじってリージョンフリーにしてあるやつ。値段は3倍だが、しょうがない。これでリージョンを気にすることなくブルーレイもDVDも買うことができる。

「蠱毒 ミートボールマシン」 2017
プレーヤーを買ったからというわけでもないが、これもリージョンBのやつ。
突如宇宙から飛来したガラス容器みたいなシールドに覆われた東京の一画。その中で正体不明の寄生生物に寄生された人間は、怪物と化して殺し合いを始める。主演は田中要次。監督は以前見た「東京残酷警察」の西村喜廣である。まぁ「東京残酷警察」がちょっと面白かったので、同じ監督の別作品を見て見たくなったので買ってみたわけだが、なんというか、同じ監督とは思えないほどの・・というのが感想。
グロテスク表現もアクションも劣化してしまっている。「東京残酷警察」は基本チープではあるが、見せ方のセンスのよさが光っていたと思っているのだが、これにはどうもそれがない。ストーリーも見せ方も全てがチープなのである。主演の田中要次はなかなかの熱演でよかったんだけどねぇ。

「オン・ザ・ミルキーロード」 2016
セルビア映画である。戦争中のとある国のとある村を舞台にした愛の逃避行を描く。なんとも形容の難しい内容だった。基本的に寓話である。ロバに乗って前線にミルクを運ぶ男は、ミルク屋の娘に惚れられている。戦争から帰ってきたミルク屋の娘の兄のために妹はどこからか嫁を連れてくるが、主人公はその嫁に一目ぼれしてしまう。ここまでだとちょっとほのぼのとしたコメディ風なのだが、実はその嫁はかつて大国の将軍が目を付けた女で、将軍は女のために妻を殺して監獄に入っていた。そして監獄から出たあと女を捕らえるべく特殊部隊を村に送ったのだった。となるともはやほのぼのはどっか行ってしまう。もちろんそれでもファンタジックに描き続ける場合もあるだろうが、この映画はわりと容赦ないのだ。
あらすじで予想していたほのぼの系をあっさり覆すハードな描写に目が点である。決してリアリズムではなく全体の流れはファンタジックではあるのだけど、戸惑いは隠せない。
多分監督の出身地であるユーゴスラヴィアのいろいろな歴史に通じていればその寓話性も解釈可能なのかもしれないが、そのあたりの知識のない人間にはなかなか理解しづらいところだ。
主役のミルク運び屋は監督自身が演じているが、いい味を出していてとてもうまい。あと、動物の使い方が巧みで、どうやって撮ったんだというようなシーンも多い。多分CGもかなり使われているのだろう。
決してつまらない映画ではないのだが、じゃあ面白かったのかと言われるとそうでもなくて、繰り返しになるがなんとも難しい。

Posted in 映画

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