ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

デンデラ その2

8月 7th, 2022 by PureJyam

今回は、AmazonPrimeでの視聴。

「デンデラ」 2011
公開当時、見に行きたいなぁとか一度書いている。その後10年以上も経ったわけだが、結局DVDすら買わずAmazonで見ることにした。公開後の評判が今一つだったのだよね。
監督はやはり姥捨てをテーマにした「楢山節考」を撮った今村昌平の息子の天願大介。主演は浅岡ルリ子で他にも草笛光子、倍賞美津子等々の大女優が揃っている。
予告にある通り、姥捨て山に捨てられた婆たちが、山奥に集落を作って生き延びていたという話。以前は、婆さんたちがゲリラ戦で村の男たちを屠る展開だったら面白いとか書いたが、実のところそんな話ではなかった。村への復讐に燃えるリーダーの草笛光子は村の襲撃を企てるが、その直前、集落が熊に襲われてしまうのだ。なので、ストーリーの大半は熊との戦いとなる。
お話自体が寓話であり、ファンタジーに近いものなので、もっとはっちゃけた演出でもよかった気がするが、いろいろ焦点がぼやけていて、何を描きたかったのかがはっきりしない。
それと浅岡ルリ子は70歳という設定で、撮影当時もほぼ実年齢であったはずだが、どう見ても若い。他の出演者もそうだが、皆今時の婆さんなのである。姥捨ての風習があった頃の70歳ならもっと年寄りじみているんじゃないのという違和感がずっと拭えなかった。実際「楢山節考」の捨てられる母役の女優は同じ設定でももっと老けて見えるのだ。
まぁそれこそファンタジーなのだから細かいことは気にするななのかもしれない。ただ予算の関係からかあまりにも着ぐるみ感満載の熊が結局のところ全てを台無しにしているのが悲しい。

Posted in 映画

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