ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

RRR

1月 23rd, 2025 by PureJyam

「RRR」 2022
監督はS・S・ラージャマウリ。主演はN・T・ラーマ・ラオ・ジュニアとラーム・チャラン。といってもインド映画界隈については全く知識がないので、誰だかさっぱりわからない。
大分以前に「バジュランギおじさんと、小さな迷子」という作品を見ているので、初めてのインド映画というわけではないのだが、今作とはスタッフもキャストも全く被ってはいないようなのだよね。
上映時間182分に及ぶ超大作である。200分の「ゴッドファーザー PARTⅡ」でもあったように今作でも途中で休憩が入るのだが、劇場においては実際には休憩は入らなかったようだ。
1920年イギリス統治下のインドにおいて、実在した2人の独立運動指導者を主人公としてインド叙事詩「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」に影響を受けた壮大なアクション映画となっており、もはや全編がクライマックスとも思えるものすごいパワーで3時間の長丁場を全く飽きさせることはない。
無慈悲なイギリスの総督によって少女を連れ去られた村の守護者ビームは彼女を取り戻すべく仲間と共にデリーに向かう。彼はそこで身分を隠して捜査にあたっている警察官のラーマと出会い意気投合するのだが、2人は対立する運命にあった。
とりあえず、すごいという感想しか浮かばない。開始早々人間vs虎、1人vs1万人みたいなぶっ飛んだアクションを見せつけられ、息つく間もなく列車事故で危機一髪の少年をまさかのダブルダイブで救出。イギリス人とダンスバトルかと思えば、動物総動員で総督府を襲撃等々もう見せ場しかないのである。
イギリスによる圧政化のインドというかなり重たい時代を背景にしながらも、その圧政にインドの神話パワーで対抗するというエンタメに昇華させているのがよい。
ストーリーは単純明快だが、展開はもうツッコミどころ満載。主人公2人はとんでもなく強いのだけど、それ以上にとんでもなくタフで、何をされてもほぼ死なない、お前なんであれで死なないんだ?が何回もあるのだよね。もうマーベルのスーパーヒーロー並みなのである。
ただまぁそれも含めてエンタメとして完成されており、これこそがエンタメ映画だと言いたくなる。
ちなみに「RRR」はいろいろ解釈があるようだが、映画の中では、「STORY」「WATER」「FIRE」の各Rとして出てくる。つまり水と炎の物語ということで、主人公の2人を水の神と炎の神になぞらえているわけだ。
それにしても、イギリスがまるでハリウッド映画におけるナチスみたいな扱いをされていて、イギリスでの評判はどうだったのか気になる。

Posted in 映画

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