ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」 1997
監督トーマス・ヤン。主演ティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース。ドイツ映画である。そのせいか監督にも出ている役者にもあまり馴染みがない。唯一知っているのは後半一瞬だけ出てくるルトが―・ハウアーくらいか。
余命宣告を受けた2人の男は、病院を抜け出し盗んだ車で見たことのない海を目指す。しかしその車がギャングのものだったため、その道程は波乱に満ちたものになってゆくのだった。
ストーリーだけ聞くとシリアスっぽくて銃撃戦やらカーチェイスやらがあったりするが、基本的にはコメディでありそれで人が死ぬことはない。人のよさそうなルディと目つきの鋭いマーチンのコンビがやたらと魅力的。
マーチンを演じているティル・シュヴァイガーは、製作と脚本にも名を連ねていてかなり多才な人のようだ。役者としても私が見た「イングロリアス・バスターズ」や「アトミック・ブロンド」にも出ていたらしい。もっとももう一度見返さないとどの役だったかは思い出せないけど。逆に監督のトーマス・ヤンはwikipediaにも項目がなくて、他に撮ったものがあるかどうかさえ不明だったりする。
個人的にどうもこの手のいわゆるロードムービーというのが好きなんだよねぇ。ただ、ロードムービーの定義としては旅物語であって旅を描いたものは大抵ロードムービーになってしまい、そうすると「ロード・オブ・ザ・リング」もロードムービーの範疇に入ってしまう。私としてはそれはちょっと広すぎて、私の好きなロードムービーは、やっばり車でできれば長距離を移動するタイプなのだなぁ。今作とか「ブルース・ブラザース」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「パリ、テキサス」「ファンダンゴ 」「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」「テルマ&ルイーズ」とか、やっぱり結構な数見てるな。
Posted in 映画