ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

さらば友よ

4月 4th, 2021 by PureJyam

今回は、何の関連性もないブルーレイ2枚。いや一枚はDVDですけどね。

「アギーレ/神の怒り」 1972
以前見た「殺しが静かにやって来る」で、鮮烈な印象のあったクラウス・キンスキーの出演作が見たくなって買ったもの。エルドラドを目指すスペインの探検隊の末路を描くという内容が、面白そうだったのだが、ブルーレイは出ていなかったため、しょうがなくDVDを買う。しかも中古でかつ安くなってもいないという・・。
監督は、ドイツのヴェルナー・ヘルツォーク。クラウス・キンスキーとはいろいろ因縁のある人らしい。
探検隊のトップは、インカ帝国を滅ぼしたかのピサロの弟。ジャングルの中の行軍でにっちもさっちもいかなくなり、分遣隊を組織して食料の確保と情報収集に向かわせる。キンスキーはその分遣隊の副隊長である。セットとかでなくマジでジャングルの中でロケしているが、どうみてもものすごい環境で、さぞかし撮影は大変だったろう。特に激流の中をいかだに乗っているシーンなんぞは、カメラワークで誤魔化すといった小細工なしに撮っているのが、すごい。副隊長のキンスキーは意見の合わない隊長を実力で排除し実権を握るが、食料不足と原住民の攻撃によりどんどん追い込まれてゆく。徐々に狂気にかられてゆくキンスキーの演技は鬼気迫るものがある。演出は淡々としていてまるでドキュメンタリー映画のような雰囲気で、それが状況の異常さと相まって、強い緊張感を醸し出している。是非ともブルーレイ化してほしいところだ。

「さらば友よ」 1968
言わずと知れたアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの共演作。大分以前にDVDを買っているだが、結局見ていないかったので、昔テレビで見たのが最後だ。恐らく1975年放映のものだろう。当時見た映画は結構内容を忘れている物も多いが、この作品についてはかなり憶えていた。特にチャールズ・ブロンソンがコップにコインを入れる賭けをするところとか、金庫室で2人とも半裸になっているところとか。ラストシーンとか。やはり当時も2人の共演のインパクトが強かったせいだろうか。
全くタイプの違う2人だが、2人が並んでいるだけで絵になる感じ。当時は確か「荒野の7人」を見たあとだったと思うので、チャールズ・ブロンソンの方に思い入れがあった気がする。
ブルーレイだが、英語版の本編には吹き替えが入っていない。なぜか特典映像として収録されているフランス語版の方に、フジテレビ版とTBS版の2種類の吹き替えが付いている。で、フランス語版の方はSD画質なのだ。版権の都合なのだろうか?
ただ、冒頭シーンを見比べてみたが画質はさほど違わない。気持ち精細になっているような気がするのと、クレジットタイトルの文字の縁が滑らかに見える程度。
2種類の吹き替えは、やはりアラン・ドロンの野沢那智、チャールズ・ブロンソンの大塚周夫のコンビが鉄板だねぇ。子どもの頃から刷り込まれているせいか、他の人の吹き替えは演技がどうこう以前に違和感ありすぎてちょっと無理。

Posted in 映画

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.