ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

ビリー・ザ・キッド/21才の生涯

7月 19th, 2025 by PureJyam

「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」 1973,2005
サム・ペキンパー監督、ジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソン主演の西部劇。タイトル通り、ビリー・ザ・キッドの最期を描く。
保安官のパット・ギャレットは、かつての友人ビリー・ザ・キッドを逮捕するが逃げられてしまう。
歴史の時系列的には以前見た「ヤングガン」のその後にあたる。ただ今作は追う側である保安官の視点から描いているので、どちらかという主人公はパット・ギャレットになるだろう。
ジェームズ・コバーンがよいねぇ。年を取って安定な生活を求めて保安官となりかつては一緒に悪事を働いていたビリーを追うことになるが、時代の変化に流されることのないビリーを心の中では羨ましく思っているという初老のガンマンを完璧に演じている。
サム・ペキンパーらしく撃ち合いのシーンはわりと血が派手に出るものだが、全体的にはボブ・ディランの歌うテーマ曲とも相まって、抒情的な雰囲気が強い。
クリス・クリストファーソンはどう見てもビリー・ザ・キッドに見えなくて、イメージ的には「ヤングガン」のエミリオ・エステベスの方がそれっぽい。ただ、やはり監督の力量の差はいかんともしがたく、今作の方がビリー・ザ・キッドを描いている感は強い。
公開時は108分だが、どうやらそれはかなりカットされていたバージョンらしく、今回見たのは2005年に再編集された特別版である。こっちは115分と若干長くなっている。また、特典として1988年に作られたプレビュー版も収録されていたが、こっちは122分あってさらに長い。見比べてはいないので、どのへんが違うのかまではわからんのだけどね。ただ結局どちらもペキンパー監督の死後に第三者が編集したわけなので、ほんとにこれが監督の意図したものなのかというもやもやは残る。
ビリーにあこがれて仲間になる若者がどっかで見たことあると思っていたら、ボブ・ディランだった。ほとんど台詞はないのだが、わりと出番は多い。取り立てて重要な役ではないのに妙に押してくるので、妙だなとは思っていたのだが、そういうとこも含めてやっぱり監督の意図とは合ってないんじゃないのかねぇ。

Posted in 映画

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