ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

スリ

8月 17th, 2024 by PureJyam

「スリ」 1959
監督はロベール・ブレッソン。同じ監督の「ラルジャン」を見たときに、「スリ」も買うだろうみたいに書いていたが、もちろん買ったわけだ。
遺作となった「ラルジャン」の24年前、「バルタザールどこへ行く」の7年前の作品だが、感情表現を極力抑えて淡々と描く演出スタイルは既に確立されている。
貧しい一人の青年がスリに目覚め、深みにはまってゆく姿を描く。
スリの犯罪行為の描写が巧みで、鮮やかな手口で行われる犯行の際の手の動きと目の動きが緊張感を高めていて引き込まれる。
脚本は、ドフトエフスキーの「罪と罰」にインスピレーションを得た監督自身が書いたということだが、そもそも「罪と罰」が未読なので、どのへんに共通点があるのかは不明。あらすじから推測すると多分主人公の犯罪に対する考え方とかそのあたりなのだろう。
スリの手口については、映画の中にもスリの頭として出演しているマジシャンの手ほどきらしいが、複数人による連携は見事としかいいようがない。

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シックス・ストリング・サムライ

8月 14th, 2024 by PureJyam

「シックス・ストリング・サムライ」 1998
監督ランス・マンギア、ジェフリー・ファルコン主演のSFアクション。1957年にソ連に核攻撃されて崩壊したアメリカ。その後40年間君臨したキング、プレスリーが逝き、その後継者を目指すロックンローラー、バディは聖地ラスベガスを目指していた。
なんというか、もはやB級映画のレベルを遥かに超えた自主制作映画レベルのチープなSFロードムービー。主人公のバディはボロボロのスーツに黒メガネといういで立ちで、得物はエレキギターと日本刀。途中で拾ったキッドと共に行く姿はさながら子連れ狼といった体である。
このぶっ飛んだ設定とかっこいい主人公は結構好きだが、なにぶんにもあまりにもチープすぎていったい何を見せられているのだという感じ。
そもそも香港のアクション映画に多く出ていた主演のジェフリー・ファルコンが、ハリウッド映画に出たくて知り合いのランス・マンギア監督共に作った趣味全開の自主制作の映画なので、いたしかたあるまい。
とはいえ、やはりこういうのが好きな人間はそこそこいるらしく、カルト的な人気があるらしい。まぁそうでもなければ、わざわざ日本語吹き替え付きのブルーレイにはならんよね。ここにもそれを買う奴もいるわけだしね。

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パラノマサイト 本所七不思議

8月 12th, 2024 by PureJyam

「ドラゴンズドグマ2」を終えて「エルデンリング」を始めるまでの間に、Steamのセールで買ったやつだが、最初のところだけやって放置していた。
「エルデンリング」は二人目のキャラでラスボスまで来たものの、ラスボス攻略にはまだ時間がかかりそうな気がするということで、いったんそこで止めているので、その間に再開したというわけだ。

クリア時間は13時間くらい。1,200円で買ったゲームでこれだけ遊べるなら、お買い得であろう。
開始当初は、思っていたのとちょっと違う展開で、ん?と思ったものの、全体的にはいわゆる普通のADVゲームであった。幕間に出てくる案内人がかなりメタな発言をするところも含めて、いろいろな仕掛けが用意されており、そのへんに特徴があると言える。
ストーリーもかなり大勢の登場人物が交錯する複雑なもので、意外性も十分あってかなり面白い。評価が高いのも頷ける。
一人の視点ではなく、複数の人物の視点でプレイすることで、各視点の登場人物の行動によって他視点が影響を受けるみたいな演出もあって、ほんとよくできているなぁという感想。
インディーズゲームであれば、ここまで評判がよくてそこそこ売れたのなら続編も期待できそうなのだが、スクエニ製ということで、これ以上の展開は望めそうもないところが残念。

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猿の惑星 聖戦記

8月 10th, 2024 by PureJyam

「猿の惑星: 聖戦記」 2017
シリーズ3作目。監督は2作目から引き続きマット・リーヴス。シーザー役も引き続きアンディ・サーキスである。
人間との戦いを決意したシーザーだったが、実のところ戦いを避け安全な地への逃避を考えていた。しかし新天地への出発の矢先、ウェズリー大佐率いる人間の部隊がコロニーに侵入する。
新シリーズのトリとなる作品だし、タイトルがRIZE,DAWNときてのWARなので、さぞかしド派手な猿vs人間の戦いが描かれるのだろうと思っていたのだが、結局そういう展開にはならなかった。
序盤でシーザーの息子と嫁が殺されてしまったことで、ストーリーの主軸がシーザー個人の復讐譚になってしまい、いまひとつ広がりに欠ける物語になってしまった感じ。また敵対する人間側も反乱部隊にすぎないことで、猿vs人間という一番肝心なところがぼやけてしまっている。
この映画単体で見る限りは面白いのだが、3部作の締めという意味では、全然締まらない感が強い。ただ旧作の第一作に繋がるための要素は描かれていて、そこは悪くなかった。
この3部作で打ち止めかと思っていたのだが、少し前にさらなる新シリーズである「猿の惑星/キングダム」が公開されていたので驚いた。どうやら今作から300年後を描くらしいが、どんなもんなのだろう。

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HDD×1×DEATH

8月 8th, 2024 by PureJyam

久しぶりにHDDが逝った。SEAGATEの3Tのやつである。PCのものではない。PCのHDDは去年一括でリプレイスしているので、まだ当分大丈夫なはず。
何用かというと、ケーブルテレビのSTBに付けて録画するためのものだ。最近のHDDは大抵WesternDegitalのを使っているのに、なんでSEAGATEのかというと、これは元々は、外付けのUSB接続HDDとして買ったものの中身だからだ。6年くらい前に「裸族の4in1ルーム」というのを買って複数あった外付けHDDの中身を取り出してそこにまとめたうちの一つなのだな。それがSEAGATEのHDDを使っていたということ。

製品内蔵用のものだからなのかわからないが、表面の記述を見ても何年に製造されたのなのかはわからず。Amazonの購入履歴を見る限り2016年の4月に3Tの外付けHDDを買っているので、多分これだろう。そうすると、もう8年以上も使っていたことになる。さすがに無理しすぎだわな。
STBに付けていたので、入っていたデータは当然録画データなのだが、このHDDが古いことは認識していたので、ほとんどの録画データはPCの方へ転送してあったのが、不幸中の幸い。消えたのはここ3ヶ月の10本くらいの映画データだけだった。それを転送しようとしたら、STBから認識されなくなってたんだよね。まぁあまり記憶にはないが、そんなに重要なものは録画していなかったはず。

というわけで、WDのRED PLUSを買った。4Tのやつである。ただ、今ではSTBの録画データは基本的にすぐPCに転送することにしているので、別にRED PLUSでなくてもよかったんじゃないのとは、買ってから思った。一時的な保存しかしないのだったらWD BLUEの2Tくらいで十分だったよね。

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フロム・ヘル

8月 6th, 2024 by PureJyam

「フロム・ヘル」 2001
アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ兄弟監督、ジョニー・ディップ主演の推理サスペンス。1888年、ロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」事件の真相を追う警部のジョニー・ディップは、やがて王家をも巻き込む陰謀の渦中に飛び込むことになる。
原作は、アラン・ムーア、エディ・キャンベルによるアメコミであるが、かなり芸術よりな作品のため日本語版が出たときにグラフィック・ノベルという風に称された。また「切り裂きジャック」事件そのものは未解決なため、提示された真相はフィクションではあるものの、それを取り巻く事象は綿密な考証を元に描いているらしい。
映画の方は、高尚なテーマやペダンティックな部分をきれいさっぱりそぎ落とし、エンタメに特化している。その辺が多分原作読者に受け入れられなかったせいか、公開当時の評価はあまりよくない。
ただ、原作未読勢からすると推理サスペンス映画としてはかなり面白かった。優秀だがアヘン中毒のジョニー・ディップとあきれながらも協力を惜しまない巡査部長のコンビがよいし、意外な真相も興味深い。また19世紀末のロンドンの退廃的な雰囲気もよく描かれているように見えた。
「フロム・ヘル」は原題通りだが、タイトルの印象からもっとオカルト寄りの内容なのかなと思っていた。このタイトルは、「切り裂きジャック」事件のときに送られてきた手紙の差出人から来ているらしく、「切り裂きジャック」事件をよく知ってれば、あああれねとすぐにわかるものなのだろうが、生憎そっち方面の知識がなかったのでしょうがない。
宮廷医師役で出てくるイアン・ホルムが、どこかで見たことある顔の人だなと思ったが、同じ年に制作された「ロード・オブ・ザ・リング」のホビット、ビルボ・バギンズをやっていた人だった。さらにWikipediaを見ていたら、「エイリアン」のアンドロイド、アッシュもやっていたと知ってびっくり。
原作も読んでみたくなったが、5,060円もするんだよねぇ。ちょっと勢いで買うにはお高い。

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Intel N100 その3

8月 2nd, 2024 by PureJyam

Mac miniは、BootcampでインストールしたWindowsは立ちあがらなかったものの、元のMacOSの方に切り替えると普通に起動した。とりあえず使うことはできるわけだ。ただ、今さらMacOSのしかもバージョンの古いやつを使うことが今後あるかと問われると、どう考えてもなさそうではある。

ミニPCは小さいので、机の隅にでも置いておけばさほど邪魔にはならないのだが、小さいということは軽いということでもあって、ちょっとした拍子に落としそうで怖かったため、ミニPC定番のモニターの裏にくっつけるというのをやってみた。
そもそもそういう設置方法を想定しているので、VESA規格の取り付け用金具が同梱されていた。ただ、モニターをスタンド設置していればVESAの取り付け部分が空いているのだが、うちではモニターアームを使っているため、VESAの取り付け部分はアームに占有されている。なので増設用プレートというのを買って取り付けた。増設用プレートというのはようするにVESA規格のネジ穴が2ヶ所あけてあるだけの長方形の金属の板なのだけどね。

ミニPCを買ったからと言って、メインPCを使わなくなるわけでもないので、昼間はミニPC中心で夜はどちらかというメインに切り替えていたりする。そうすると、キーボードとマウスも切り替えが必要で、キーボードについては、3年くらい前に買ったLogicoolのMXKeysというやつが、複数PC対応しているので問題ないが、マウスはそういう機能がないため、2つのマウスをとっかえひっかえしていた。が、やはり面倒なので、マウスも複数PC対応のやつにしてみた。
やはり、LogicoolのM750というもので、3台までのPCに繋げられてボタンで切り替えられるものだ。マウスを買ったのも久しぶりだが、このマウス、クリックしても音がほとんどしないんだよね。最近のやつってみんなこうなのだろうか。

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Intel N100 その2

7月 29th, 2024 by PureJyam

ミニPCの続き。こいつにはWindows11Proがインストールされている。ただ話によると企業用のボリュームライセンスを使って売っている悪徳業者もいるということなので、まっさきに確認してみたが、普通にOEMのライセンスだったので、一安心。
気が付くと、Windows10のサポート期限もあと1年。メインPCの方もいい加減Windows11にアップグレードしなければならないのだが、そもそも11はあまり使い勝手がよくないので、なんとも気が進まないのだよねぇ。まぁギリギリまで粘ることになるのだろうな。

ミニPCはミニというだけあってかなり小さい。大きさはCDケースとほぼ同じくらいで、厚さが5㎝ほどある。Mac miniと比べてもかなり小さいことがわかるだろう。ただし外装はプラスチックなので、Mac miniの高級感に遠く及ばないのは致し方ない。 こいつはN100だが、あと1万程度足すとRyzenが載ったものも買える。ただ、CPUを強化してしまうと消費電力も増えてしまい、それだと本末転倒になってしまうため、N100くらいが妥当であろうということで、これにした。ストレージは512Gもあれば全然問題ないのだが、探しても1Tのモデルしか見当たらなかったので、しょうがない。
前回も書いたが、こいつの利点は3画面出力が可能なことである。もう少し安いモデルだと、HDMI×2、あるいはHDMI+ディスプレイポートみたいな構成なのだが、ここに画面出力可能なUSB-Cポートが付いている。幸いにも以前買ったBENQのディスプレイは、USB-Cの入力もサポートしていたので、助かった。

懸案として残っているのは、壊れてしまったMac miniをどうするかだ。MacOSの新しいやつを入れるという手もあるのだが、いかんせん10年前の機種なので、たとえ何とか入れられても最新OSに耐えられるかどうかはかなり疑問なのだよね。というか、どの程度壊れているのかというのも不明なので、もしかするともうどうにもできないという可能性もなくはない。その場合、メモリとSSDを回収して、本体は廃棄かなぁ。ただMac miniはあまりにも外観がかっこよいので、捨てるのはちょっともったいない気はしている。

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Intel N100

7月 27th, 2024 by PureJyam

2年前の夏にWindowsをインストールして使用できるようにしたMac miniだが、省エネ用ということで夏の間は使っていたものの、それ以外ではあまり出番はなかった。で、今年も夏が来て使おうとしたのだが、どういうわけか起動しなくなっていた。
まぁそもそも11年前のものなので壊れても不思議はないと言えばそうなのだが、せっかく使えるようにしたのに二夏しかもたなかったのは厳しい。使えるようにした理由は電気代を下げるというのが最初の目的だったが、使っているうちに省エネであることは他の利点もあることがわかったのだよね。
実のところ家が古いので使用できるアンペアが低くすぐにブレーカーが落ちてしまう。特に夏はエアコンをフル稼働させるためかなり危うい均衡にあって、できるだけ消費電力を落としたいわけだ。なので、Mac miniはそういう意味でも役に立っていた。

しかし、壊れてしまったものはどうしようもない。ということで、代わりの物を購入。最近よく見かけるミニPCというやつで、IntelのN100を載せている。
N100は低価格の割りに性能がよいことで知られていて、これを載せているミニPCはここ1年くらいの間に結構出てきたのだ。まぁほとんどが中華製のものだけどね。中華製は玉石混交ではずれる場合も多いので、いろいろ調べて見たが、結局買ったのは、AOOSTARというメーカーのやつ。あまり悪い情報がなかったという消極的な理由だが、どのメーカーでもあまり積極的に押す理由もないので、しょうがない。

CPUはN100、メモリ16G、1TのSSDそしてOSにWindows11Proを載せていて約3万だったので、まぁコスパは悪くない。もっと安い製品もあったのだけど、今回条件として3画面出力できるものを選んだので、これになったのだ。常時3画面使うというわけでもないのだが、モニターが3枚あるのに2画面しか出力できないのはやはり引っかかるしね。

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独立愚連隊

7月 21st, 2024 by PureJyam

「独立愚連隊」 1959
監督・脚本は岡本喜八。主演が佐藤允の戦争アクション。戦争アクションと言っても兵隊同士の戦闘を描いているわけではなく、舞台が戦時中の戦場であるという意味での戦争アクションであり、作品の方向性は西部劇風アクションという感じ。
大戦末期の中国大陸の駐屯地にふらりと現れた従軍記者を名乗る男は、独立愚連隊と呼ばれる部隊に興味を示し、配置場所の最前線へと向かう。
西部劇を手本にしているらしいが、現在の感覚で見るとマカロニウェスタンっぽい。マカロニウェスタンもイタリアが西部劇を作った結果なわけで、どちらも西部劇を元にしているが、結局西部劇ではないという共通点があるからだろうか。というかふらりと町にやってきた凄腕のガンマンが町を牛耳る悪人を懲らしめるという枠組みがもう何ともそんな感じ。
後年、悪役を演じることが多くなった佐藤允のとぼけて軽い感じがとても魅力的。愚連隊の隊長の中谷一郎との組み合わせもよい。どちらも一筋縄ではいかなそうな雰囲気を出しつつ、読み合いするやりとりが面白い。
戦場が舞台だが全体的にあまり深刻なイメージはなく、戦争自体を茶化しているという意味での反戦的なベースはあるかもしれないが、どちらかというとエンタメ色が強い。まぁ映画としては面白いのだからそれでいいような気もするけどね。
三船敏郎が頭のいかれてしまった大隊長を迫力の演技で大真面目に演じているのが個人的にはツボ。

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