エクソシスト2

「エクソシスト2」 1977
監督ジョン・ブアマン。主演リチャード・バートン、リンダ・ブレア。1973年の「エクソシスト」の続編である。公開年そのままの前作の4年後という設定で、悪魔が取り払われたリーガンのその後を描く。
ラモント神父は、4年前悪魔祓いの最中に亡くなったメリン神父の死因についての調査を教会から命じられ、かつての当事者であるリーガンに会いに行く。
大分以前に多分テレビで見たときには面白い切り口だなぁと思ったのだが、今改めて見るとかなりとんでもな映画だった。前作のある意味上品なオカルトスリラーから、いかにもB級なオカルトファンタジーに変わってしまった感じ。
前作からの続投は、リーガンのリンダ・ブレアとメリンのマックス・フォン・シドー、そしてシャロンのキティ・ウィン、この人の役回りがよくわからないのだよね。役者であるリーガン母の付き人なのかと思っていたのだが、今作では母はロケ中という体で出てこず、リーガンの世話係みたいなことをしている。付き人だったら母の元にいるはずなので、リーガンのベビーシッターみたいな人なのだろうか。わからん。
前作見たときにマックス・フォン・シドーが実際はまだ若かったことに驚いたわけだが、今作では過去の回想シーンで老けメイクなしのそのままの姿で登場している。
悪魔というのは、得体の知れない邪悪な存在だからこその恐怖であって、そこに何等かの意味付けをしてしまうと途端に安っぽくなってしまうのだな。悪魔とイナゴの大群を重ね合わせるSF的解釈は面白いのだが、時代故の特殊効果のチープさも相まってやはり全体的なイメージはB級映画っぽい。製作費は前作よりも多いみたいなのだけどね。
あと以前にも書いたが、エンニオ・モリコーネのテーマ曲は傑作。
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