ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

地獄の饗宴

2月 12th, 2024 by PureJyam

「地獄の饗宴」 1961
岡本喜八監督。主演は、三橋達也、団令子。昭和のクライムアクション。
小悪党の三橋が偶然拾ったフィルムに写っていたのはかつての上官だった。三橋は恐喝のネタになると踏んで元上官を訪れるが彼は事故で死んでいた。
タイトルは「じごくのきょうえん」かと思っていたら「じごくのうたげ」だった。まぁどちらにしてもあまり内容とあってない感は否めない。
どう見ても悪党に見えない三橋達也がよい。軽妙洒脱な雰囲気がアメリカンハードボイルドの主人公っぽいのだよね。「ロング・グッドバイ」のエリオット・グールドを彷彿とさせる感じ。邦画でこういう雰囲気の悪党を主人公にした映画はあんまり見たことないので、かなり新鮮だった。
確かに後の「探偵物語」の松田優作や、「傷だらけの天使」の萩原健一もそんな感じはあるのだけど、彼らにはなんか破滅的な匂いがあるのだよね。それに比べると三橋達也はそもそも優し気な顔立ちもあって微塵も暗さがないところがよい。
ただ、犯罪者が主人公になるとどうしてもハッピーエンドには向かわないわけで、やっぱりそうなるかぁ的な幕切れは致し方ないところか。

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TIME/タイム

2月 10th, 2024 by PureJyam

「TIME/タイム」 2011
監督はアンドリュー・ニコル。主演はジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッド。近未来SFサスペンスである。
遺伝子操作により、25歳以上に加齢しなくなった人間。その代わり余命の時間が通貨として流通するようになり、貧富の差は寿命の差になった。スラムに住むウィルは、ある日富裕層の男から100年分の時間を譲り受ける。
時間が通貨として流通するというアイディアは秀逸。広げればいくらでも面白い展開になりそうなのだが、結局単なる逃亡劇にしかなってなくて、なんかもったいない。つまらないわけではないのだけど、アイディアが生かされている感じじゃないのだよね。
特典映像の一つが、インタビュー映像なのだが、普通はスタッフ、キャストに対するインタビューがほとんどなのに、この映画では映画の登場人物に対して、映画の世界の中でインタビューするという形になっていて、本編を補完するようなものになっているのが興味深い。
ストーリーに合わないので、本編に組み込むわけにもいかないだろうが、本編見る前にこっちを先に見た方が世界観が分かりやすいような気がする。
巷では吹き替え版では見るなとか散々な言われようだが、まぁ確かに字幕版で見る方がいろいろと惑わされなくてすむかもしれない。

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JM

2月 8th, 2024 by PureJyam

中古で買ったのだが、発売時期がかなり古いせいか通常のDVDケースではなく、CDサイズのケースに入っていた。今ではもう見かけないが、昔はこのサイズのやつもたまにあったのだよね。

「JM」 1995
監督はロバート・ロンゴ、出演はキアヌ・リーヴス、北野武。サイバーパンクSFである。
「ニューロマンサー」でサイバーパンクを一躍世に広めたウィリアム・ギブソンの短編「記憶屋ジョニー」をギブソン自らが脚本にしている。
脳内に埋め込まれた素子にデータを記憶させて運ぶ記憶屋であることろのキアヌ・リーヴスは、とある仕事で記憶したデータを狙うヤクザたちに追われることになる。
舞台となるのが近未来の2021年で、キアヌが記憶できる容量が160Gしかないというのが、今見るともはやネタでしかないのだけど、当時としては25年も先の未来で、160Gなんて途方もない大きさだったわけなのでしょうがないところか。
ウィリアム・ギブソンが脚本を書いているので、SFとしてのストーリーはまぁまぁ面白い。ただ、全体的に作りが安っぽくてどうにもB級臭が漂っている。
監督のロバート・ロンゴという人はアーティストで、これが初監督作品だったらしいが、Wikipedia見る限りこの映画しか撮っていないのだよね。何のアーティストなのかもよくわからないが、ところどころで面白いデザインを見せてはいるものの、全体的にチープなのだよねぇ。この4年後には公開されるキアヌの「マトリックス」と比べると、SF的センスに差がありすぎる感じ。
北野武は既に映画監督として名が売れている頃だが、ハリウッド映画としては初出演らしい。自分の映画ではおなじみのヤクザの組長役ではあるが、なんというかあまりはまっていない印象。

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猿の惑星 新世記

2月 6th, 2024 by PureJyam

「猿の惑星: 新世記」 2014
シリーズ2作目だが、監督はマット・リーヴスに交代、主人公シーザーを演じるアンディ・サーキスは続投だが、他の出演者は一新した。
全作より10年、ウィルスによって人類文明は崩壊し、シーザーをボスとする猿たちは森で集落を築いて平和に暮らしていた。ある日、人間のわずかな生き残りとの邂逅をきっかけとして、猿たちの中に燻っていた火種に火がついてしまう。
前シリーズでは、知能を持った猿たちの反乱によって人間と猿の立場が逆転するという結果になったが、それを可能にするほど猿の数が増えるには時間が足りないということで、今シリーズでは手っ取り早く人間はウィルスでほぼ絶滅させられてしまった。
シーザーは前作で語られたその生い立ちから人間との共存を望んでいるが、まぁ結局そうはならない流れになっていくのはお約束だろう。
冒頭のかなりの時間、セリフのない猿たちだけの描写が続き、人間は絶滅したのか?と思わせたところでの予期せぬ出会いというのが、なかなかに見せ方がうまい。わずかに生き残った人間たちとの、地球の覇者を賭けての闘争の予感とそれに対するシーザーの決意を見せる終わり方も悪くない。
シーザー役のアンディ・サーキスは前作にも増して神がかった猿演技で、ほんとこの人だけで成り立っているような映画である。

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DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH

2月 4th, 2024 by PureJyam

今年初の「State of Play」が行われ、出るであろうと噂されていた「DEATH STRANDING2」の第二弾PVが公開された。発売は来年らしい。
相変わらず詳細不明だが、ゲームとしては前作と同じく配達がメインになるっぽいように見えた。配達しているサムの映像とかあったしね。小島監督の感性はなんとも独特のものがあって、前作でもBBの設定にかなり驚かされたが、今作でもしゃべるおっさん人形とか上の写真でフラジャイルがしている人の手型マスクとか面白そうな小物が登場している。ちなみに写真のおっさんは、「マッド・マックス」のジョージ・ミラー監督だそうだ。前作ではギレルモ・デル・トロ監督が出ていたが、交遊関係がなかなかすごいね。

他にもいろいろ新情報が出ていたが、気になるものとしては「Stellar Blade」とか「ドラゴンズドグマ2」、「Rise of the Ronin」あたりか。
「Stellar Blade」はかなり前から情報が出てはいたが、今回4/26発売ということが決定。ニーアっぽいアクションRPGで、スマホの「NIKKE」を作った韓国の開発会社のもの。面白そうではある。
「ドラゴンズドグマ2」は、3/22発売が決まっているので新情報という感じではないが、期待はできそう。
「Rise of the Ronin」も、3/22発売ということで、「ドラゴンズドグマ2」と丸がぶりではあるものの、ゲームとしては系統が違うので、どうなるだろう。SEKIROUとGHOST OF TSUSHIMAを足して2で割ったような感じで、新規性が見えないのが気になる。

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Lumix G100D

1月 30th, 2024 by PureJyam

なんだかものすごく久しぶりのデジカメねた。特にLumixについては、直近で書いたのがGH6発売に関するやつなので、2年ぶりである。まぁそもそもPanasonicもカメラ分野についてはやる気をなくしてしまったのか、新製品の話もあまり出てこないので書くこと自体がないわけではあるのだが、去年の12月になんかひっそりと新しいのが出ていた。

新しいといっても、2020年に発売していた「G100」とかいうVLOG向けカメラのマイナーチェンジ版なので、目新しさは何もない。
G100が出たときに、VLOG向けとか言っていてよくわからん用途だなぁと思ったのだが、世間一般もやはり同じだったようで、このカメラの主な用途は旅行用のコンデジ代わりだったようだ。4年間製造中止にもならずにこれたのは、そういう用途で地味に売れていということなのだろう。
で、結局今回もうVLOGとかいうのはやめて、旅行向けのコンパクトなカメラという面を強調し、EVFやら端子の若干の変更と新しくWレンズキットとして望遠のズームレンズを付けるといったことで延命を図ったという感じなのかな。今さら新機種を出すのもそれなりにお金がかかるからね。

今回これを書くにあたってLumixのサイトを久しぶりに覗いてみたが、コンデジのほとんどが生産終了になっていて、マイクロフォーサーズ機も下位のコンパクト系がやはり生産終了ということで、ほんとデジカメの凋落を目の当たりにした感じ。もう一般向けの市場はなくて、マニア向けの高級機しか売れないのだろうな。

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未解決事件は終らせないといけないから

1月 27th, 2024 by PureJyam

「Starfield」はとりあえずメインクエストだけでも終わらせようとしたのだが、底の浅いクエストのオンパレードに辟易してまさかの途中離脱。そうなるとこのために加入した「PC GAME PASS」をどうしようか迷っている。ラインナップを見る限り他にもやりたいゲームはいろいろあるので、もうしばらく続けてもいいかなとも思うが、「PlaystationPlus」の方とも結構被っているのも多いので、わざわざこっちに加入しているメリットはないかなという気もしていて、あと一月くらいは様子見でもいいかな。

「未解決事件は終らせないといけないから」は、Steamをふらついていて見つけたやつ。圧倒的好評という評価が付いていたので、気になって買ってしまった。720円だったしね。
韓国のインディーズゲームらしいが、ちゃんと日本語にローカライズされている。しかし分類が難しいゲームだ。推理アドベンチャーともいえるし、テキストパズルみたいな感じでもある。
未解決に終わった少女行方不明事件。かつてそれを担当した刑事の記憶に残る関係者の証言の断片を、それを誰がいつ言ったものであるか推理しつつ適切な場所に配置してゆくというゲームだ。
素晴らしくよくできている。登場人物の関係は複雑で、証言だけ見ても誰が言っているものなのかすぐには分からないものも多い。ミスリードも巧みで、ストーリーもよい。
リニアに読み進む小説では表現できない形式なのだよね。ゲームならではの表現といっていい。いやいやなかなかの拾いものでした。
ただ一点、翻訳の問題か韓国との制度の違いなのか判断できないのだけど、年齢がちょっと日本の解釈と一致していなくて、それは伏線なのか?と思ってかなり混乱した。ここは修正するべきかなぁと思う。

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パルワールド

1月 25th, 2024 by PureJyam

話題のあのゲームである。わたしとしては、「クラフトピア」の会社が作った新ゲームということで、どんなんだろうなぁと気になっていたのだが、世間的にはポケモンのパクリゲーとして物議をかもしている。基本的には新生クラフトピアと同じようなオープンワールドのクラフトゲーなのだが、その世界に生息するモンスターを捕獲していろいろできるという要素が追加されている。で、このモンスターが論争の的になっているというわけだ。しかしゲーム本来の面白さから故か、リリース5日で800万本売れるというとんでもない事態になっている。

何と言ってもそのデザインがポケモンにそっくりというのが、いろいろ言われている。まぁあくまでデザインの傾向が似ているというだけで、そのものをパクッているわけでもないのだが、恐らくあえてぎりぎりのラインを攻めているせいもあって、論争を巻き起こしているわけだ。

ゲームをしてみるとそれほどポケモン感は感じないのだけど、デザインの類似は否めないかなぁ。そもそもこの会社は「クラフトピア」でもゼルダのパクリとか言われていたので、こういうことにあまり頓着しないみたいなのだよね。インディーズ会社で広告費用もあまりかけられないから、パクリと言われることでの炎上商法的な広告手法をあえてとっている感じ。ただ今作はポケモンそっくりということで、ポケモンファンの逆鱗に触れたせいもあり、騒動が過熱している。もっともそういうことも含めてのマーケティングっぽいので、何か言えば言っただけ思うつぼという気がしないでもない。ただこの会社もまさかここまで売れるとは思っていなかっただろうが。

ゲームシステム自体はARKをまねていると言われているが、個人的には「KENSHI」っぽい印象。捕獲したモンスターを働かせていろいろ自動化できるとこがそれっぽい。

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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

1月 22nd, 2024 by PureJyam

去年かなり話題になったやつ。ブルーレイを買う気はなかったが、AmazonPrimeに来ていたので見てみた。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」 2023
監督も脚本も知らん人。他に何を作った人なのかもわからない。日本語のWikipediaがないのだよね。日本語版の声優は、宮野真守、畠中祐、志田有彩。
ストーリーは特に説明することもないかも。ピーチ姫に迫るクッパをマリオとルイージが排除する話。
個々のシーンはよくできていて面白い。ゲームの小ネタもふんだんに盛り込まれていて見ていて楽しい。ただ、映画としてどうかというと、あまり面白くないのである。ブツ切りのエピソードをつないでいるだけという印象なんだよね。
公開当時、批評家の評価は悪いが観客の評価は高いみたいに言われてて、確かに興行収入がアニメ作品の歴代2位になるほどの人気だったので、批評家に見る目がなかったんじゃないのくらいに思っていたわけだが、実際見てみるとうーんという感じ。批評家の意見ももっともだったのだなと。
まぁ観客を楽しませるという意味では成功しているので、客が入ったのも納得できるのだが、個人的にはあんま面白くは見られなかったなぁ。

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トランザム7000

1月 20th, 2024 by PureJyam

年が明けて大分経ってしまったが、ようやく今年の1本目。

「トランザム7000」 1977
ハル・ニーダム監督、バート・レイノルズ主演のカーアクションコメディ。
伝説のトラック野郎バンディッドは成金親子に依頼され、相棒スノーマンと共にビールをテキサスからアトランタまで運ぶことになる。しかしその道中、結婚式の途中で逃げ出した花嫁のキャリーを拾ったことで、保安官親子に追われることになってしまう。
バート・レイノルズはテンガロンハットをかぶったカウボーイ風で、わたしの中ではバート・レイノルズと言えばこのスタイルという印象が強いのだが、もしかするとこの映画をテレビで見ていたのかもしれない。見たという記憶はないのだけどね。
原題は「Smokey and the Bandit」で、アメリカ映画にありがちな名前重ねである。邦題はバート・レイノルズが乗っている車の名前で、カーアクション主体のこの映画にはこっちの方が合っている気がする。
激しいカーチェイスとカーアクションが売りだが、現在のCGばりばりの映像と比べるとどうしても地味目ではある。ただ、やはり本物の車によるアクションは本物ならではの味があるのだよねぇ。
バート・レイノルズが無線で運転手仲間たちと連絡を取り合って警察を出し抜くところが、なんとも時代を感じさせる。保安官の吹き替えをしている富田耕生が絶品。

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