5月 8th, 2022 by PureJyam
「DUNE 砂の惑星」 2021 かつてデビッド・リンチ監督により映画されていて、それは確かテレビ放映時に見ているはずなのだが、その内容は全く記憶にない。原作も知ってはいるが読んだことはなく、ほぼ白紙の状態での鑑賞である。 多分そこそこ金はかかっている壮大なSF大作なのだろうが、印象はひどく地味だ。 はるか未来、人間はその版図を広げ、銀河帝国を築いている。星々は貴族によって支配されており、その中のひとつ惑星アラキスは貴重な資源スパイスが採取可能な砂の惑星だった。長くその地を支配していたハルコネン家に代わり、皇帝の命により支配を任じられたアトレイデス家は否応もなくそこに移ってくるのだが・・ 人間による帝国なので宇宙人は出てこない。ロボット技術は発展しなかったようで、機械的、有機的な人口生命は出てこない。メイン舞台は砂の惑星なので、宇宙もほぼ出てこない。きらびやかな未来都市もなく、貨物船のような宇宙船は出るものの、高速で戦闘するような戦闘機も出てこない。戦いはあるが、光線銃的なものはなく、剣を振るう。剣もライトセーバーのような科学的なものではなく、普通の剣だ。まぁようするに、いわゆるSF的要素が非常に少ない映画なのだ。 ストーリーはまぁわかりやすいし、キャラクターの描写も悪くない。つまらなくはないのだが、続編ありきで長い原作の一部のみしか描かれていないので、中途半端感はどうしようもない感じ。 リンチ版は興行的にあまり芳しくはなかったが、リンチ独特のセンスで描かれていおり、それはそれでカルト的人気が今でもあるようだ。 今作は全体的にそつなくまとまってはいるものの、SF的なセンスオブワンダーが全く感じられないのが残念。監督は「ブレードランナー2049 」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。この人絵作りのセンスはとてもいいしうまい監督だとは思うのだけど、癖がないというか雰囲気がまっとうすぎるのだよね。 そういえば、主役のティモシー・シャラメという俳優さんは、「フレンチ・ディスパッチ 」で学生運動のリーダーをやっていた人と同じだった。相変わらず全く気が付きませんでしたけど。
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5月 6th, 2022 by PureJyam
「ミラーマスク」 2006 個人的には監督も脚本も役者も全く知らないダークファンタジー。もっともわたしが知っていようがいまいが、作品の面白さには関係ないのだけどね。元は劇場公開用ではなく、DVD用Vシネマ的な感じのものらしい。アメリカでも限定的な公開で、日本では劇場未公開なのだけど、こうしてブルーレイが発売されているというのは、それなりに評価されているからなのだろうか。 父がサーカスの座長、母はそのスター。そして娘のヘレナもジャグリングで舞台に立っている。そんな生活に不満なヘレナは母と喧嘩してしまうが、その日母は病に倒れてしまう。そしてその手術が行われる日、ヘレナは不可思議な世界に迷いこんでしまう。という「不思議の国のアリス」っぽい物語。 異世界のイメージはなかなか面白いが、低予算のためか2000年代に入ってからの制作にもかかわらず1980年代の映画かと思うような微妙な合成なのが残念。 ストーリーはさほど悪くないと思うが、現実側と異世界側があまりリンクしてなくて、主人公がサーカスの娘である設定が生かされてない感じ。ただ異世界で相棒になる男のキャラの扱いは悪くないし、ラストもよい。 世界構築のセンスはよいし、決してつまらなくはないのだけど、なんか物足りなさを感じてしまうのだよね。
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5月 4th, 2022 by PureJyam
ゴールデンウイーク中にできるだけブルーレイを消化したいところ。
「フレンチ・ディスパッチ」 2021 ウェス・アンダーソン監督の新作。存在を全く気付かず、ネットでたまたま上映されているのを知った。で、ブルーレイの発売を待って早速買ってしまう。 フランスの架空の町で発行されている架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集長が急死し、最終号となった雑誌の内容をオムニバスで描く。 町の紹介、囚人の天才画家の描く絵の話、学生運動の話、料理の話と、個々のエピソードに関連はなく、それぞれの記事を書く編集者が語り部となる。 まぁなんというか、もうまさにウェス・アンダーソンだよねという映画。監督得意の左右対称レイアウトがさらに強調され、アニメや演劇を取り込んだ軽妙な語り口がほんと好き。 囚人画家のモデルになる女看守がどうもどっかで見たことあるなと思ったら、「DEATH STRANDING 」で主人公を助ける役で登場した人だった。というか、そもそもこないだ見た「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 」でボンドの恋人役も同じだったんだよね。このレア・セドゥという女優さんの顔は結構好きなタイプなのだけど、髪型とかで雰囲気が全然変わってしまってさすが女優という感じ。ただ今までも「グランド・ブダペスト・ホテル 」や「イングロリアス・バスターズ 」とかにも出ていたのに、全く気付いていなったわけで、単に自分の認識力が低いだけだという気がしないでもない。
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5月 2nd, 2022 by PureJyam
「エルデンリング」の2キャラ目は、53時間をかけてクリア。レベルも121と、1週目よりもかなり軽く終わった。これで全トロフィーをコンプリート。さすがにもう当面はやらなくてもいいかな。 で、コントローラーの調子がよくなかった件 だけど、結局分解掃除することした。掃除というか、分解した上でアナログスティックのスイッチの接点に、接点復活スプレーというのを吹きかけてみた。ネットでいろいろ検索してみたところ、その接点復活スプレーを分解せずにスティックの隙間から吹きかけているような動画も見たが、それだと肝心な接点に全く届かず意味がないという。 上の分解写真でもわかるように、スティックの下半分のカップ状になった部分の中にスイッチがあるわけなので、確かにその上からスプレーしても意味はなさそうだ。かつ、スプレーの溶液が他の基盤にかかると腐食させてしまうこともあるらしく、極力スイッチの接点のみにかけるようにしないといけないらしい。
分解自体は、さほど難しくはない。分解している動画もいろいろ上がっているので、それを見ながらやれば簡単だ。一番の難所は上の写真のスティックが付いた基盤を裏返すためにそこに接続されているフラットケーブルを端子から外すところ。小さい上に4か所もあり、切れてしまわないかひやひやした。 終わったら再度組み立て直して、動作チェック。全てのスイッチがちゃんと動くことを確認して終了というわけだ。 少しの間使ってみたが、勝手に入力される現象は起こらなくなっていた。多分成功であろう。もっとももうしばらく使ってみないとまだ何とも言えないが、これで治ってくれれば一安心だ。
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4月 30th, 2022 by PureJyam
以前、ジャン・ポール・ベルモンド傑作選のハードアクション編 を買ったが、さらに傑作選2が発売されたので、買ってしまう。 これは「リオの男」「カトマンズの男」「アマゾンの男」の3本入りで、ド・ブロカ大活劇編と題されているやつ。若きベルモンドとフィリップ・ド・ブロカ監督と組んだ冒険アクションパックである。今回はその中から1本。
「リオの男」 1964 前から見たかったのだが、ブルーレイが多分絶版で全然売ってなくて買えなかった。今回ようやく視聴。 休暇でパリに戻った空軍兵士のベルモンドは恋人のアニエスに会いに行くが、彼女は考古学者の父の残したアマゾンの秘宝のカギを巡る陰謀に巻き込まれ、彼の目の前で何者かに拉致されてしまう。必死に彼女を追うベルモンドは、ブラジルのリオにまでたどり着く・・ とにかく最初から最後までベルモンドが飛び回る映画である。以前見た「恐怖に襲われた街 」とかでも体当たりのアクションを見せてくれていたが、さらに若いときの作品ということもあり、まぁよく走ること。何も考えずに楽しめるまさにエンタメ映画だ。 ただ、後年の作品のようなガチムチな筋肉マンという感じでなく、いまひとつ頼りないひょろっとした色男というタイプなので、格闘になるとやられっぱなしで逃げの一手というのが逆に面白い。 あの手この手で拉致られた恋人にしつこく追いすがるところは、「インディ・ジョーンズ」を思わせるが、どうやらスピルバーグは、この作品から影響をうけているらしい。 山田康雄の吹き替えで見ると、軽い口調がほとんどルパン三世で、なんとも懐かしく思えた。恋人のアニエスがなんとも粗放で大胆でわがままな性格で、彼女に翻弄されるところもルパンぽい感じ。 この恋人の名前が、字幕や解説ではアニエスなのだが、吹き替えではなぜかアグネスになっていて意味がわからない。テレビで初放映された1973年ごろ、そういう名前のアイドルが大人気だったらしいが、無関係と思いたい。 なお、演じていたのは、フランソワーズ・ドルレアックという女優さんで、カトリーヌ・ドヌーヴのお姉さんだとか。
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4月 27th, 2022 by PureJyam
「処女ゲバゲバ」 1969 以前、大和屋竺監督の「裏切りの季節 」をみたが、今作は脚本のみで監督はピンク映画の巨匠と言われた若松孝二。モノクロ作品だが、一部カラーの部分もある。 それにしてもひどいタイトルである。ただそれは今の感覚で見るとであって、当時としては斬新なものだったのかもしれない。解説によると命名は大島渚らしい。 組織の女と駆け落ちしようとして捕まり、女と共にどことも知れぬ荒野に連れてこられた男。女は裸で十字架に貼り付けられ、男は殺される前に他の女を抱かせてやると言われてテントで始めるが、途中で相手を絞め殺し脱走を図る。しかし・・ まぁ濡れ場と裸の出てくるピンク映画なのだが、どちらかというとエロを隠れ蓑にした前衛映画といったところか。セリフは舞台劇のようだし、場所も見渡す限りの荒野で、セットは十字架のみということで、ほとんど演劇のようだ。 今ではピンク映画というジャンルそのものがほぼなくなってしまっているが、昔は場末の汚い映画館でよくわからないタイトルのピンク映画が上映されていたのものだ。そして中にはこういう尖った作品も作られていた。 いろいろ解釈はできる内容で、風刺物と言えばそうなのかもしれないが、面白いかと言われるとそれほどでもない。 ロケ地がとても日本とは思えない見渡す限りの荒野で、どうやら御殿場の自衛隊の演習場近辺らしいのだが、50年経った今でもこんな感じなのだろうか?
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4月 25th, 2022 by PureJyam
「エルデンリング」は、継続しての2週目はいかず、新キャラを作って初めからやり直す2週目をやってしまっている。ダークソウルシリーズではあまり使っていなかった魔法をメインにしたキャラである。今回はさすがに細かなダンジョン等はスキップし、必要最低限の戦闘のみでさくさくと進んでいる。キャラが変わると戦い方も全然違うので、それはそれでかなり新鮮に遊べるのがよいね。
と、思っていたわけだが、ここにきてPS5のコントローラーの調子が悪い。スティックをニュートラルにしているはずなのに、勝手に動いてしまうことが多々発生しているのだ。まぁPS5のDualSenseは壊れやすいというような話を以前から聞いていたので、とうとう来たかという感じではあるのだが、丁度買ってから1年過ぎた あたりというタイミングがいやらしい。昔よく言われたSONYタイマーかよという。
ネットで見ると、やはりこの勝手に入力されるという現象は発生しているようで、リセットしてみろとかエアダスターでほこりを飛ばせとか言われていて、やっては見たもののあまり効果はないようだった。それでもだめなら修理に出せという話なわけだが、保証が切れた今では無償修理というわけにもいかず、それならいっそ買い替えるかなぁと思案中。
以前、PS4のDUALSHOCKを分解 してボタンを差し替えたことがあったけど、どうせ買い替えるならダメ元で分解してみようかな。難易度が上がってそうなのが気になるが・・・
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4月 21st, 2022 by PureJyam
未見が増えるばかりのブルーレイだが、少しづつでも消化していきたいところ。
「豹/ジャガー」 1968 フランコ・ネロ、セルジオ・コルブッチ監督という組み合わせのマカロニウェスタン。「続荒野の用心棒 」コンビですね。 前に見た「殺しが静かにやって来る 」も、同じ監督でしたが、どちらかというと暗めの作風だったんですよね。しかし、今作はわりと明るめでコメディよりな感じ。 フランコ・ネロはジャガーと呼ばれるひげ面の強欲ガンマンで、金のことしか頭にないような男。ジャガーは銀山から銀を運びだすときの用心棒として雇われ銀山に赴くが、そこでメキシコの革命軍を名乗る山賊の頭パコと出会う。そして今度はパコに軍師として雇われ、政府軍と対決することになるのだが、政府軍側には彼を付け狙うサイコパスな殺し屋カーリーが肩入れしていた。 フランコ・ネロが「続荒野の用心棒」のときとはうって変わって、凄腕だがお金大好きな自信家というキャラ。イメージを変えるためなのか髭を生やしているので、言われないとフランコ・ネロだとわからない。お調子者で行き当たりばったりなパコが憎めなくていい感じ。二人の凸凹コンビ感は悪くないが、ジャガーのキャラがどうもしっくりこない部分が多い。映画全体の雰囲気から考えて、もう少しユーモアのあるセリフが多くてもよさげなのだけど、そういうのがあまりないのだよね。 カーリーという冷徹な殺し屋を「シェーン」で有名なジャック・パランスがやっていて、なかなか強烈な印象。 まぁ最初から最後まで暗いとこがないのがよかった。
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4月 18th, 2022 by PureJyam
VIDEO
去年の1月頃 にトレーラーが公開されて、初夏公開とか言っていた「シン・ウルトラマン」が、ようやく公開されるらしい。ちゃんとした予告が公開された。以前のトレーラーは今見たら非公開にされていてしまっていて、まぁこんだけ延期したらしょうがないよねという感じ。 予告では、怪獣が禍威獣とかいう表記になっていて、それに合わせて科特隊は禍特対になっていた。「シン・ゴジラ」の巨災対が受けたからまたその路線で行こうということでしょうかね。 どっかで見たことあるザラブ星人が登場したかと思うと、名刺にメフィラスとか書いてあって、まぁなんというか懐かしい。 スペシウム光線の威力の表現が面白かった。
予告を見る限りは面白そうなのだけど、やはり監督がねぇ。庵野監督であれば絶対見に行くと思うが、今回は様子見でしょうか。巨大な地雷である可能性も捨てきれないんだよね。
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4月 17th, 2022 by PureJyam
「エルデンリング」も一段落したので、ブログの方も早急に通常営業に戻さないといけません。ということで、たまったブルーレイの消化。
「007 NO TIME TO DIE」 2021 てっきり前作の「スペクター 」で終わりかと思っていたダニエル・グレイグ版ボンドの最新にして本当の最終作。2006年の「カジノロワイヤル」から15年も続いたのはすごいね。もっとも作品数としては5作で、それほど多いわけではなく、今作と前作の間が6年空いてしまったせいでもあるのですけど。 前作のアバンはとてつもないインパクトでしたが、今作は控えめ。もちろん普通の映画に比べれば金がかかっている分アクションはすごいんだけど、よくできたカーチェイス以上でも以下でもない感じ。アバンだけでなく映画全体がそんな感じです。ただストーリー自体はまとまっていて前作のようなブツギれ感はない。 悪役のラミ・マレックは、サイコパス的不気味さを醸し出していてよかったが、ラスボスなためか登場シーンが少ないのが残念。007ではよく中ボス的なキャラが複数登場してボンドの前に立ちふさがることが多いが今作ではそのあたりが弱い気がする。 グレイグ-ボンドの最終作ということで、ある意味特殊エンドであり、いままでの007シリーズとは一線を画している終わり方だったのが驚き。なんというかそれをやっちゃうのかという感想だった。「カジノロワイヤル」から始まるグレイグ-ボンドの物語としては多分これが正解なのだろうが、個人的にはあまり気に入ってはいないかなぁ。 まぁグレイグ-ボンドのシリーズ自体、かつての007シリーズとはかなり雰囲気が変わっていて、それはそれで別な面白さを出してはいるのだけど、やはり恋愛要素マシマシなところは趣味ではないなぁ。ダニエル・グレイグのボンドはとても好きなんだけどね。 見始めて失敗したと思ったのは、前作を見直してから見るべきだったなというとこ。なにせ「スペクター」を見たのが6年前なので、登場人物をすっかり忘れてしまっていて、一番重要なボンドの恋人について、こいつ誰だっけ感がずっとぬぐえなかった。 今作で一番よかったのは、キューバでグレイグをサポートする現地エージェント役のアナ・デ・アルマスという女優さん。初めての重大任務で舞い上がっている新人エージェントで、間抜けたボケ役かと思いきや、やたらと切れのあるアクションを見せてくれる。すげーかっこいい。 さて、007の次回作は果たしてどうなるんでしょうかね。だれがボンド役になってもいろいろ言われるんだろうな。
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