9月 18th, 2025 by PureJyam
夏アニメもそろそろ終わる季節だが、今期の一押しは「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」である。インプレッションのときはなんだかよくわからんみたいに書いていたが、回を重ねるごとにはまってしまった。
この短編系の映像分野にはたまに天才が現れるんだよね。数年前は「PUI PUI モルカー」の見里朝希監督がいたし、今作は亀山陽平という人。
もっとも、亀山監督は既に3年前に「ミルキー☆ハイウェイ」という短編を作っていて、YOUTUBEで645万回も再生されていた。しかもそれが専門学校の卒業制作だったというのだから驚き。
「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」は「ミルキー☆ハイウェイ」の続編で、世界観や登場人物は共通している。この世界観の構築が見事なんよね。登場人物の造形もすごいし、やはり優れたクリエイターはセンスが段違いだ。
前作も今作も1話あたり実質3分ほどしかないのだが、ストーリー展開もよい。演出もデザインも脚本も一人でこなせる人材はなかなかいないと思う。特に最終回は盛り上がったあの状況を3分でどうやって収束させるのか気になって仕方なかったが、まぁお見事としか言いようのない締め方で、もう脱帽である。
全12話が終わったところで、劇場版の総集編の公開が決まったようだ。全話合わせても30分くらいしかないのだが、追加エピソードもあるようなので、4,50分くらいにはなるのかね。まぁ「ガールズ&パンツァー 最終章」もそんなくらいの尺で劇場公開しているから全然いけるのかな。
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9月 15th, 2025 by PureJyam
「デビルズ・バックボーン」 2001
監督ギレルモ・デル・トロ、出演はエドゥアルド・ノリエガ、マリサ・パレデス。孤児院を舞台にした幽霊譚。
スペイン内戦時、孤児院に連れられてきたカルロスは、同世代の少年の幽霊に出会う。
映画としては悪くないが、ストーリーが幾分中途半端で消化不良気味。ホラーというほどホラー演出はないし、ミステリーというには謎がなさすぎる感じ。
人里離れた荒野に建つ孤児院、庭には不発弾が彫像のように鎮座し、医師の男はラム酒漬けの胎児の標本を集めている。
こうした舞台を彩る一つ一つの要素は、まぁ多分監督の趣味だろうが悪くない。イメージの構築はさすがギレルモ・デル・トロ監督である。前作の「ミミック」であまり自分の意志が尊重されなかったらしく、恐らくその反動もあって最大限に趣味を生かした映画にしたのだろう。
原題は「El Espinazo del Diablo」(悪魔の背骨)で、邦題はその英訳のカタカナ表記である。
これは医師の持っている胎児の標本の中の病気で露出した脊椎を指すもので、ストーリーとは直接的な関連はない。もちろんいろいろな解釈はあるのだろうけどね。
スペイン内戦時のお話という点では、後に製作される「パンズ・ラビリンス」とどうしても比べてしまうが、世間の評価と同様やはり「パンズ・ラビリンス」の方がはるかによいとは思う。
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9月 12th, 2025 by PureJyam
「スーパーマリオブラザーズ」の発売が1985年9月13日だったということで、なんと40周年である。その2年前に発売された「マリオブラザーズ」はどうやらマリオ兄弟の歴史には含まれないようだ。
40周年記念なので、多分これに合わせて新作タイトルが出るのかと思いきや。新作は来年公開の映画だけで、ゲームの方は「スーバーマリオギャラクシー」のリメイクだけだった。
今回はあまり新規の大作はなかったのだが、ニンテンドーオンラインの追加パックにまさかのバーチャルボーイが追加。任天堂の黒歴史とまで言われた画期的な3Dゲーム機のゲームをSwitchでできるようにしたうえ、周辺機器として当時のバーチャルボーイそのままのハードを出してきたのだ。まぁようするにSwitchをそこにセットして3Dで見る簡易VRグラスっぽいものなのだけど、まさかそこまで力を入れてバーチャルボーイを復活させてくるとは予想外。
あとは特に目立ったものはなかったかなぁ。最近はリメイクメーカーと化したスクエニの「ドラゴンクエストⅦ」のリメイクはわりと唐突にやってきたものの、みんなが期待していた「ドラゴンクエストⅫ」の情報はまた何も出なかったので、肩透かしという感じ。「ドラゴンクエストⅦ」は最初のプレステ版をやっているのだが、なぜかストーリーが全く思い出せない。なんか印象薄いんだよね。その後3DS版も買ったのだが、なんだか戦闘に緊張感がなくなっていて途中でやめてしまった。
「ドラゴンクエストⅢ」と同様HD-2Dでのリメイクかと思いきや、元々がプレステで既に3Dだったせいか、そのまま3Dでのリメイクになっている。まぁそのうちセールにでもなったら買うかなぁ。
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9月 11th, 2025 by PureJyam
iPhone17が発表された。iPadに関してはそろそろ買い替えたいなぁという気持ちもあって、新機種が出ると気になるわけだが、iPhoneについては、1㎜も買いたいという気が起こらないので、特に何か書こうとも思ってなかった。
ただ、ここ最近ブログのネタがないので、仕方なく書いているわけだ。実際のところiPhoneに関してはここのところ何年もびっくりするような新しい機能が登場するわけでもなく、単にCPUやカメラやディスプレイの性能アップにいそしんでいるだけなので、書くことないんだねぇ。
ただ、まぁ今回はiPhone Airという新ラインアップを出してきた。一瞬おおっとなったのだが、単に薄くしましたというだけで、他には何もなし。しかもカメラのレンズが一つ減った上になぜかノーマルiPhoneよりも高いというよくわからない位置づけ。今更薄いことになんかメリットあるのか?
そもそもノーマルのiPhoneでさえ13万という高級機なので、まったく買う気が起こらない。ハードだけ見ればAndroid機の方が面白そうなのがたくさんあるよね。
まぁアップルファンはiPhoneというだけで買うのだろうけど。果たしてアップルというブランドだけであと何年勝負できるのだろう。
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9月 6th, 2025 by PureJyam
「壁の中の秘事」 1965
監督は若松孝二、出演は吉沢京夫、可能かづ子他。分類としてはピンク映画である。今作の脚本は後に映画監督としてデビューする曽根中生と出演もしている吉沢京夫でいつもの大和屋竺は関わっていないようだ。
団地に住む専業主婦のノブコはかつて共に平和運動をしていた元活動家のナガイと不倫していた。
以前見た若松監督の「処女ゲバゲバ」はピンク映画に擬態した前衛映画といった体だったが、今作も純粋にピンク映画というわけではなく、ピンク映画に擬態した反体制映画と見せかけた当時の意識高い系の人々への皮肉みたいな映画である。スターリンの肖像画の前での濡れ場とかもはや笑うしかない。
舞台となっているのは団地だが、当時の団地はおしゃれで先進的なイメージがあり、団地に住むというのはあこがれの的だったという話もある。しかし今作ではあまり肯定的には描かれず、狭く閉塞的で住んでいる人々を縛り付ける監獄のようなイメージだ。これは今現在の視点で見るとすごく納得できる視点なのだが、当時はどう受け取られたのだろう。
今作はベルリン国際映画祭に出品されたのだが、ピンク映画が他の格調高い邦画を差し置いて出品されたことで大騒ぎになったらしい。ピンク映画と言っても時代が時代なのでそれほど過激なシーンがあるわけではないし、閉塞感が生み出す歪みの果ての破滅みたいなストーリーは悪くない。
ただ、上映されたドイツでも非難轟々だったらしく、国辱とまで言われてしまい。若松監督はこのあと自身の製作プロダクションである「若松プロダクション」を立ち上げることになった。
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9月 3rd, 2025 by PureJyam
「エクソシスト2」 1977
監督ジョン・ブアマン。主演リチャード・バートン、リンダ・ブレア。1973年の「エクソシスト」の続編である。公開年そのままの前作の4年後という設定で、悪魔が取り払われたリーガンのその後を描く。
ラモント神父は、4年前悪魔祓いの最中に亡くなったメリン神父の死因についての調査を教会から命じられ、かつての当事者であるリーガンに会いに行く。
大分以前に多分テレビで見たときには面白い切り口だなぁと思ったのだが、今改めて見るとかなりとんでもな映画だった。前作のある意味上品なオカルトスリラーから、いかにもB級なオカルトファンタジーに変わってしまった感じ。
前作からの続投は、リーガンのリンダ・ブレアとメリンのマックス・フォン・シドー、そしてシャロンのキティ・ウィン、この人の役回りがよくわからないのだよね。役者であるリーガン母の付き人なのかと思っていたのだが、今作では母はロケ中という体で出てこず、リーガンの世話係みたいなことをしている。付き人だったら母の元にいるはずなので、リーガンのベビーシッターみたいな人なのだろうか。わからん。
前作見たときにマックス・フォン・シドーが実際はまだ若かったことに驚いたわけだが、今作では過去の回想シーンで老けメイクなしのそのままの姿で登場している。
悪魔というのは、得体の知れない邪悪な存在だからこその恐怖であって、そこに何等かの意味付けをしてしまうと途端に安っぽくなってしまうのだな。悪魔とイナゴの大群を重ね合わせるSF的解釈は面白いのだが、時代故の特殊効果のチープさも相まってやはり全体的なイメージはB級映画っぽい。製作費は前作よりも多いみたいなのだけどね。
あと以前にも書いたが、エンニオ・モリコーネのテーマ曲は傑作。
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8月 31st, 2025 by PureJyam
「フォロウィング」 1999
監督、脚本、撮影クリストファー・ノーラン。主演はジェレミー・セオボルド。ノーラン監督のデビュー作であるが、6千ドルという低予算で製作されたせいか、モノクロ16㎜フィルムで撮られている。
小説家志望の失業中の男はヒマを持て余し、他人を尾行する趣味に浸るようになった。しかし、ある日尾行していた男に話かけられてしまう。
冒頭男が刑事らしき男相手に説明を始めるので、多分何か犯罪を犯して捕まったのだろうなと予想できる。男の過去の行動が描かれていくが、時系列はバラバラで、シーンによって髪型とかが変わっていたりする。その男にいったい何が起こったのだろうという謎が気になって目が離せなくなってゆく。
とにかく脚本が秀逸。ノーラン監督はこの次の作品である「メメント」が注目されて一躍有名になったわけだが、時系列をばらした構成は既にデビュー作でも効果的に使われていたのだね。
10年以上前に「メメント」を見たときに、今作も見てみたいと思ったが当時はDVDは絶版でブルーレイも出ていなかった。そしたら去年ちょうど25周年ということでレストア版のブルーレイが出たので、セールで安くなったときに買った。
大がかりな撮影を思わせるシーンはなく、登場人物も限られており室内でのシーンが多い。雰囲気的に自主制作映画のような手作り感がある。主演のジェレミー・セオボルドは日本語wikiに項目がなく恐らくあまり有名な役者ではなさそうだが、その後のノーラン監督作品の何作かには出演しているようだ。
わりと込み入った話をさらに時系列ばらして描いているため、わかりにくいところもあるが、とにかく最後まで見ろとしか言えない。
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8月 28th, 2025 by PureJyam
「ユニコーンオーバーロード」が滅茶面白くてヤバい。久々のシミュレーションゲームということもあって、がっつりはまってしまった。体験版の序盤をやったときは、まぁ面白そうかなぁくらいの感想だったのだが、ストーリーを進めていくとどんどん深みにハマっていく感じ。
ファンタジー系の戦略シミュレーションというと、「ファイアーエンブレム」を思い浮かべるが、あちらは戦闘が個人単位だったのに対し、こちらは部隊単位になっている。敵味方とも最大6人までの部隊を組んで戦う。個人単位であれば、騎士は歩兵につよく槍兵に弱いみたいな単純な相性を考えていればよかったのだが、部隊単位だと、そもそも部隊自体に騎士もいれば弓兵もいるみたいなことになるので、どの部隊にどの部隊をぶつけるかという判断が難しい。一応移動時に敵を選択すると強弱の数値が表示されるのでそれを目安にするのだが、実際に戦うときに誰を前衛にして誰を後衛にするかということでも数値が変わるので、ほんと奥深いのだ。評判がよいのも納得の出来である。
そんな中、「SWITCH2」のゲームも買ってしまう。やりたいと思っていた「ファンタジーライフ」だ。「ファンタジーライフ」は大分前にスマホ版をちょこっとだけやったことがあって、そのときも面白かったという記憶があるんだよね。まぁ「ユニコーンオーバーロード」が終わってからにしろよとは思ったのだけど、息抜きにこういう緩いヤツもやってもよいかなと。ゲームの息抜きにゲームするって何だよというツッコミはなしで。
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8月 26th, 2025 by PureJyam
買いたいなぁと言い続けて早3ヶ月。いつのまにか新製品が出ていた。多分3カ月後も同じことを言っているような気がする。
物欲自体はあるのだが、実際のところそれが購買行動に結びつかないケースが多い。スマホも買い替えたいなぁとか、グラボを買い替えたいなぁとか、定期的にネタにしているが、いまのところどれも買っていないのだよなぁ。
単にケチくさくなって何も買わないかというと、そういうわけでもなく、スマートウォッチとか、Switch2とかはサッサと買っちゃってるんだよね。
で、このなかなか買わない症候群の原因は何かと思っていろいろ考えてみたのだけど、結局のところ必要性の高低の問題なのかなと。
テレビもスマホもグラボも、買い替えなのだよね。かつ現状のものに大きな不満があるかというとそういうわけでもない。テレビは43型が健在で確かにもっと大きいのが欲しいとは思うが、今のが26型とかだったらともかく一応43型なので、そこまで困ってない。スマホはそもそも使用頻度が高くないし機能にも不満がないわけで、買い替え自体が気分だし、グラボもPCでそこまで重たいゲームをするわけじゃないから今のRTX2060で全然十分だし、そうなると買いたいと思ったところで積極的に買うぞというところまで盛り上がらないわけだ。買い替えたところでそこまで満足感が得られないだろうなというネガティブな意識の方が購買衝動よりも優先してしまっている状態なんだよね。
なので、今のものが壊れて使えないとかいうような切羽詰まった事情が起こらない限り、多分買わないのだろうなぁ。
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8月 23rd, 2025 by PureJyam
新製品が出るたびに紹介はするものの、特に買いたいと思ったことはないやつ。「Insta360 Go」シリーズの新作が今年も出た。
従来のGoと比べると大分変ってしまった見た目である。Goは細長い楕円形の極小の本体だったからこその特殊性があったはずなのに、これでは普通のアクションカムだろう。まぁそれでも小さいのだろうけど、この見た目でGoシリーズとして出すのはどうなんだろうか。まぁそもそも買う気がないので、どうでもいいんだけどね。
現在デジタルカメラは、アクションカム、360度カメラ、スタビライザーカメラ、高級コンデジの4種類しかなくなってしまった感じだが、日本メーカーがいまのところ息をしているのは、高級コンデジくらいだろうか。春頃に、Canonが「PowerShot V1」を出してそれが15万くらいだったが、秋にリコーが出す「GR IV」は19万くらいらしい。もっとも6年前のSONYのDSC-RX100M7も18万くらいだったし、去年出たFUJIFILMの「X100Ⅵ」にいたっては30万超えてたので、それを考えると高級コンデジの中で特別高いというわけでもなさそうだ。センサーもAPS-Cで大きいしね。
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