5月 3rd, 2025 by PureJyam
4年くらい前にサブ機をWindows11にしたというようなことを書いたのだが、まぁそのサブ機はもはや存在そのものがなくなっている。ただ去年導入したミニPCはWindows11だったし、会社のPCもWindows11になっているので、別に普通に使ってはいるのである。
で、Windows10のサポート期間も今年の秋で切れるということもあり、そろそろメインPCもアップグレードしようかなと思い立った。なんだかんだ言ってもWindows11ももう4年も経っているわけで、大きなトラブルはないだろうというのもあったのだ。ただ、24H2は未だにあまりよい話を聞かないので、そこだけは注意していたのだけどね。
ということで、やってみた。
アップグレード自体は何の問題もなく終了。ただし問題がないわけではなかった。
①起動時間がやたらと長くなった。
②モニターのスピーカーから音が出ない。
③動画再生してるとたまに画面全体が暗転する。
②については、モニターの電源を入れ直したら直ったのだが、①がひどい。今まで30秒くらいで起動していたものが、3分くらいかかるようになったのだ。さすがに許容範囲を超える。
まぁいろいろ調べたがよくわからず、とりあえずBIOSの画面で起動モードをウルトラFASTBOOTとかいうのに変更してみたら今までと同じくらいに回復した。Windows10のときはこんな項目特に設定してなかったのに、なんでWindows11で必要になったのだろう。謎だ。
③は多分グラフィックドライバーがらみだろうなと思ったので、普通に更新かけたのだが駄目だった。で、nvidiaのドライバーはゲーム用とクリエイティブ用があって今まではゲーム用にしていたのだけど、ここでクリエイティブ用に変更してみたら、とりあえず現象は収まった。もっともこれからも出ないかどうかは使って見ないとわからない。
それにしてもWindows11にしたからといって特に何のメリットもないのに、アップグレードを強制されるのはどうにも納得いかないんだよなぁ。まぁ今までもずっとそうだったのだけどね。
これからさらに不具合が出ないことを祈るばかりだ。
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4月 29th, 2025 by PureJyam
「ハメット」 1982
監督ヴィム・ヴェンダース、主演フレデリック・フォレストの探偵物のミステリー。製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラである。
元探偵の作家ハメットの元に探偵時代の友人ジミーが訪ねて来る。彼は中国人娼婦のリンという女の捜索をもちかける。
ハメットは実在の作家ダシール・ハメットのことである。彼はミステリー界ではハードボイルドの立役者として名高くわたしも名前は随分前から知っているが、作品自体は読んだことない。「血の収穫」とか「マルタの鷹」が有名。今作は彼の作品の映画化というわけではなく、彼を主人公にしたジョー・ゴアズという作家の小説の映画化となっている。またこの小説もハメットが関わった実際の事件を元にしているのではなく完全なフィクションである。
まぁ普通の探偵物のミステリーであり、つまらなくはないが見るべきところもない。テレビシリーズの中の1編を見せられている感じ。この2年後に「パリ・テキサス」を公開しているヴィム・ヴェンダースだが、同じ監督とは思えない。興行的にも失敗している。ただ製作中にコッポラと揉めたということなので、監督の望んだ風には撮れてはいなかったのかもしれない。
主演のフレデリック・フォレストは、ハメットのWikipediaの写真を見る限りかなりイメージを再現しているように思える。ただハメット本人がどちらかというと癖のない風貌であるため、印象が地味なのだよね。そしてそれが作品全体の印象にもなってしまっている。やはり実在の人物を主人公にしている弊害が出ている気がする。小説ならまだしも映画には向いてない作品なんじゃないかねぇ。素直にハメットの作品を映画化した方がよかったのではなかろうか。
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4月 26th, 2025 by PureJyam
「天才マックスの世界」 1998
監督ウェス・アンダーソン、主演ジェイソン・シュワルツマンのコメディ。このあとウェス・アンダーソン作品の常連となるジェイソン・シュワルツマンのデビュー作である。この前見た「アステロイド・シティ」にも出ていたが、年が若すぎて同一人物だとはわからなかった。またもう一人の常連であるビル・マーレイも出演している。
小中高一貫の学園ラッシュモアに通う15歳のマックスはありとあらゆる部活動に関わるある意味天才的な学生だが反面成績は悪く、成績を上げなければ退学にすると校長から宣告されていた。そんな中彼は初等部の女教師に一目惚れしてしまう。
ウェス・アンダーソンの監督2作目ということで、変な言い方だがウェス・アンダーソンっぽさがない。2007年の「ダージリン急行」では既に演出の特徴が現れていたので、今作のあとの「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と「ライフ・アクアティック」でどう変わってゆくのか興味深い。
主人公マックスは行動力がずば抜けていて頭もよいが何故か成績が悪いという変人なのだが、ジェイソン・シュワルツマンはデビュー作と思えない演技でうまく演じている。まぁだからこそこのあと何度も起用しているのだろうけどね。
マックスが初めて恋をしたことでその行動力が暴走し状況が混乱してゆくという展開は面白いが、後年の作品のように少し離れたところから冷めた目線で描くような感じがなく、少し粘っこいという印象。そのせいで若干マックスのキャラがうざったく見える。
原題は「Rushmore」で、舞台となる学校の名前だが邦題は大分違う。マックスは行動力のお化けで頭もよいが天才と言ってしまうのは微妙なところではあるのだよねぇ、いっそ「ラッシュモア」でもよかったんじゃないかなぁ。日本では劇場未公開なため多分メディア化されたときに付けたのだろうけど、さすがに「ラッシュモア」だとなんだかわからなさすぎか。
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4月 24th, 2025 by PureJyam
さて、本当ならSWITCH2予約抽選の当選万歳ネタになるはずだったのだが、誠に残念ながら落選ということでその話はなくなった。
あわよくば応募者全員当選もありうるんじゃないかと思っていたのだけど、昨日の段階で任天堂の社長があまりにも応募者が多くて落選者多数ですとかいうコメントを出していたので、こりゃだめかなと・・・。応募総数220万は多すぎだろ。
WiiUが4年かけて国内334万台だったことを考えると、初期出荷で220万の販売が見込めたというのは驚くべき数字だ。100万台の在庫を用意していたとしても半分しか当選しないわけで、こりゃ当面手に入らないかもしれん。
ということで、別な物欲で落選気分を解消することにする。Insta360の最新機種であるX5が発売された。X4の発売から丁度1年である。
8Kに対応した解像度とかにはあまり変化がなく、一番大きいのはセンサーサイズが、1/2インチから1/1.28インチに拡大されたことくらいか。それと価格5000円ほど高くなって84,800円となった。
X4は撮影画像を見る限り夜間撮影にはあまり強くなかったっぽいのだが、X5でセンサーサイズが大きくなったことにより少なくともX4よりはよくなっているようだ。弱点を確実に潰してきているということなのかもしれない。
「The Elder Scrolls IV: Oblivion」のリマスターが唐突に配信開始された。SKYRIMの前作であるのだが、わたしはやったことがない。ずっとやりたいとは思っていたので、リマスター版が出たのならやるしかないだろう。2006年当時に比べるとかなりグラフィックも向上しているらしいし。ただ、いまのところ「ゼノブレイドクロス DE」がまだ全然終わっていないので、これが一段落ついてからかなぁ。ほんとはこれを来月中に終わらせてそのあとSWITCH2が待っているという予定だったのだが、それも今のところ不確実になってしまったのでねぇ。
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4月 22nd, 2025 by PureJyam
「エスパイ」 1974
監督福田純、原作小松左京、出演藤岡弘、由美かおる、草刈正雄、加山雄三のSFアクション。DVDを買おうかどうしようか迷っていたら、ケーブルテレビで放映していたので録画しておいたやつ。
劇場公開時に映画館で見ているので50年ぶりである。しかし内容は1ミリも憶えておらず、ほぼ初見と変わらなかった。どのシーンにも見覚えがないというのはある意味すごい。いや、1シーンだけは記憶にあって、それは由美かおるが乳丸出しのエロい下着で踊るシーン・・・。まぁしょうがないよね。
レースドライバーの草刈は、陰ながら世界平和を守る超能力者組織エスパイ国際機構にスカウトされる。そして同じく超能力者である藤岡と由美とともにミッションに向かうことになる。
何分にも小松左京の原作が書かれたのが1964年とあって、超能力の扱いがなんともぎこちない。タイトルも今の感覚で見ると安易としか思えないが、当時としては多分斬新だったのだろう。そもそもエスパーという言葉自体恐らくまだ物珍しい用語だったはずだ。作中でもサイコキネシスは念動力と表現されているくらいなのだ。
エスパーなスパイ同士の戦いと聞くと、当然ド派手な超能力での戦闘シーンを期待したいところだがいかんせん50年前の邦画ということで、超能力の表現がとても地味。アクションはほぼ銃撃戦がメインで、超能力は補助的にしか使われない。期待の念動力も相手の銃の銃口をそらすくらいにしか使われず、それで敵を吹っ飛ばすみたいなことはしないのだ。
それでもスパイ物としてストーリーに二転三転する展開とかあればまた違ってくるのだが、何のひねりもない勧善懲悪で、いまどきなら子供向けのヒーロー物でもやらないだろうなという感想。しまいには超能力とは愛なのだとか言い始めるので、もはや目が点。どうりで記憶に残っていないはずである。見たあとに何も残らない系の映画なのだ。
スイス、パリ、イスタンブールなど世界を股にかける的な描写もあって、それらの風景は確かに現地ロケなのだが、役者が出てくるのは室内か乗り物の中とか顔のアップとかだけで、恐らく別撮りなのだろうなぁというのがわかって泣ける。
まぁなんせタイトルバックの曲が尾崎紀世彦が歌う「愛こそすべて」というばりばりの昭和歌謡というのが、SFもスパイもアクションもどこかに吹き飛ばしてしまう世界観なのだよねぇ。
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4月 19th, 2025 by PureJyam
「ダンケルク」 2017
2017年の9月に公開され、どういうわけか12月にはブルーレイが発売されていて、わたしは劇場で見たかったというのもあってすぐに購入していたにもかかわらず、7年以上も積んでいた。まぁこういうこともあるよね。
監督、脚本ともにクリストファー・ノーラン。主演はフィン・ホワイトヘッド。第二次世界大戦における英仏軍のダンケルク撤退戦を描く戦争映画である。
仏ダンケルクにおいて独軍に包囲された英仏軍はドーバー海峡を越え30万人の兵士の撤退を余儀なくされていた。そのため1000隻近い数の民間の船舶が駆り出されダンケルクへと向かうのだった。
戦争映画ではあるが、陸地での戦闘シーンはほぼなく敵であるドイツの兵隊は出てこない。戦闘は主に空軍の戦闘機での戦いで描かれるが、そこでもドイツのパイロットは出てこない。ここではドイツ軍は迫りくる恐怖の象徴として扱われている。
撤退作戦を指揮する側も描かれない。描かれるのはまさに撤退戦の中にいる人間たちだ。
陸、海、空の3つの視点があり、陸は敵に追われ命からがらダンケルクに辿り着いた二等兵。海は駆り出された民間船の親子、空は支援のためダンケルクに向かう空軍のパイロット。そのそれぞれの戦いを交互に描きつつ最後には全ての視点がクロスする。なかなか秀逸な脚本だと思う。
ノーラン監督自身も言及しているように戦争映画というよりは、敵が迫ってきている中脱出はできるのか?というサスペンス映画ではあるのだが、実際の撤退戦を元にしている以上戦争映画の分類になってしまうのはしょうがないところか。
ただまぁ史実としてのダンケルク撤退戦を元にしているとはいえやはり映画として脚色されているわけで、史実とは違うという批判もあったようだが、別に記録映画撮ってるわけじゃないのだからそりゃそーだろとしか言いようがない。
個人的には陸視点では台詞がほとんどなく、目まぐるしく変わる状況の中でとにかく生き延びようとする主人公のあがきを淡々と追っているのがとても好きなのだが、そこについてもドラマチックさやキャラ描写の欠如であるという意見もあったようだ。
IMAX上映を前提に撮られているせいか、海の広がりやコックピットから見る空の大きさ、そして海岸線に延々と続く兵士たちを捉えた絵がとてもよい。やはりこれは劇場でしかもIMAXで見なければいけない映画なのだろうな。
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4月 18th, 2025 by PureJyam
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2002
1作目と同様、監督はクリス・コロンバス。主演はダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント。1作目を超える161分の上映時間となったが、それでも長く感じることはなかった。1作目で舞台と登場人物の説明は終わっているので、今作では秘密の部屋にまつわるメインストーリーに注力した形となったせいか詰め込み感は減った。
新年度を待つハリーの元にトビーという屋敷妖精が現れホグワーツに戻るなと警告される。ハリーは様々な妨害にもめげずホグワーツでの2年目の学生生活を開始するのだが、ホグワーツではスリザリンの継承者とその秘密の部屋を巡る不可解な事件の頻発により生徒たちの間に不安と疑心暗鬼が蔓延していた。
2005年にテレビ放映されているので、多分そのときに見ている。1作目と同じく断片的な記憶は多いのだが、一番肝心のネタバレ要素を忘れていたのでそこは初見と同様に見れたので助かった。
役者が前作から変わっていないので、シリーズ物としては安心感がある。前作からの公開から1年しか経っていないのだが、特にハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフの成長度合いが大きく感じた。前作では小学4年生くらいのイメージが、今作では6年生くらいにも見える。ただ吹き替えの声が前作と同じ子供子供したトーンなので、そこにはちょっと違和感がある。
前作で華やかで不思議でちょっと謎めいたホグワーツのお披露目をやったあと、今作ではホグワーツの歴史に潜む暗い陰の部分や魔法界における血まつわる差別を炙りだしてきてきるところが、単に能天気な魔法冒険物では終わらない奥深さを感じさせてよい。
また1作目から続くハリーvsヴォルデモートの対立という恐らくシリーズの根幹に関わる要素にも絡めてきていて、ストーリーテリングのうまさが光る。
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4月 15th, 2025 by PureJyam
先月の末頃からずっと物欲が疼いていて収まらない。ほんとは折り畳みのMotorolaのrazr50が気になるものの、あまりにも高額なので迷いようもなく圏外なのであるが、Motorolaのedge50PROの方ならまぁさほど拒否感のない金額なので、どうしようかひたすら迷っている。物欲はあるものの冷静に考えると特に買い替える理由もあまりないので、その狭間でうろうろしている感じ。
SWITCH2は抽選に申し込んだものの、当たらないとどうしようもないし、当たったところで来るのは6月なので、現在の疼きは収まりようがない。
定期的に買い替えるものとしてグラフィックボードもあるのだが、今のRTX2060からそこそこの性能アップを狙おうとすると10万くらいしてしまうし、かといって4万くらいのものにしてしまうとさほどの性能アップは見込めないないんだよね。ということで、2年前くらいにも同じように迷った末見送っているので、とうとう5年も使うことになりそう。とはいえこっちも現状で困っていないので、買わないからといって支障はない。
何年か前ならえいやで買ってしまうことも多かったのだが、最近はまた貧乏性が滲み出てきていて、なんか買おうとするとすぐに迷ってしまう。必要だと思えばすぐ買うのもやぶさかでないのだが、必要性より物欲の方が大きい場合、どうも踏ん切りがつかない。
次にブログに書くときは何か買っているだろうか。
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4月 13th, 2025 by PureJyam
冬は結局「全修。」と「悪役令嬢おじさん」だけは全話見た。「全修。」はまぁ悪くはないが、ひねりのない展開で大団円という、割と斬新な設定が生かされてなくてもったいない感じ。「悪役令嬢おじさん」はギャグアニメとして面白かったのだが、いかんせん原作が終わってないので、アニメも中途半端な終わりでちょっと消化不良気味。
「LAZARUS」
MAPPAの完全オリジナルアニメということで、前期の「全修。」と同じパターンだが、監督が「カウボーイビバップ」の渡辺信一郎氏ということで注目されているらしい。わたしは「カウボーイビバップ」を見たことがないので、そこについては何とも言えないが、一話のクオリティがすごすぎて脱帽。まさにプロの演出を見せてくれる。今後の展開次第ではあるが期待大。
「アポカリプスホテル」
事前情報なしだったがタイトルがタイトルなので、未来のホテルの話だろうとは思っていたが、パンデミックで人間が地球を脱出して100年後の話というのまでは読めなかった。人のいなくなった地球でロボットたちが客が訪れるのを待ち続けているというところが「サイレントランニング」っぽくて泣ける。まぁシリアスではなくコメディ路線なんですけどね。それと竹本泉のキャラデザインが何とも懐かしい。
「mono」
原作は「ゆる△キャン」のあfろ氏だが、こっちはキャンプではなくカメラを扱っている。それも普通のカメラではなくアクションカムとか360度カメラとかがメイン。残念ながら「ゆる△キャン」ほどは面白くないが4巻まで出ているので、人気がないわけではないのかも。この手の4コマ形式の萌えマンガはアニメにした方が出来が良くなることが多いが、これもその例に漏れずという感じ。
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4月 11th, 2025 by PureJyam
「北北西に進路を取れ」 1959
監督はアルフレッド・ヒッチコック、主演はケーリー・グラントである。サスペンススリラーの傑作と名高く、タイトルは当然知っていたが見たことはなかった。と思う。1980年にテレビ放映されているらしいのだが見た記憶はないし、ストーリーにも憶えがないので、恐らく見ていない。ただ、後半の大統領の顔が掘られたラシュモア山のシーンは多分映画の紹介か何かで見たことはあった。
広告会社の社長のソーンヒルはある日キャプランという男と間違えられて拉致される。命からがら逃げのびたソーンヒルはキャプランという男の行方を追うのだが・・・
ストーリーは荒唐無稽でリアリティはないが、サスペンスの見せ方がうまいので引き込まれる。それとソーンヒルを色男の社長に設定したことで、あちこち駆け回る行動力や金払いのよさ、または知り合った女と懇ろになるというような展開に妙な説得力を与えていて、観客に疑念を抱かせないようにしている。
演じているケーリー・グラントがほんとにいい男でかつ品があるので、それだけでも説得力があるのだよね。
主人公が知らないうちにトラブルに巻き込まれてしまうという巻き込まれ型展開の典型的な映画だが、巻き込まれる方にもそれなりの設定をしていないと説得力に欠けてしまうし、そもそも映画の場合キャスティングも考慮しないといけないわけで、そのあたりのうまさがやはりヒッチコック監督といったところか。
冒頭のタイトルバックがやたらとおしゃれで、1959年の作品とは思えない。このタイトルデザインはソール・バスというグラフィックデザイナーが手掛けたらしく、他にも多くの映画でタイトルデザインをしているらしい。
原題は「North by NorthWest」だが、そもそもこういう方位の言い方は存在しないらしく、監督曰くそのことがこの映画が現実ではありえないことを描いていることの象徴なんだとか。
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