2月 5th, 2023 by PureJyam
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」 1999
監督はバリー・ソネンフェルド。主演はウィル・スミスとケヴィン・クライン。以前からタイトルと内容がスチームパンク風の西部劇であることは知っていた。
南北戦争直後、合衆国政府を明け渡せという脅迫状を受け取った大統領は、陸軍のウエスト大尉と連邦保安官のゴードンに犯人を追うように指示する。
どうやら「0088/ワイルド・ウエスト」というテレビシリーズがあり、その映画版という位置づけらしく、登場人物の名前とかは流用されている。ただテレビシリーズ側にスチームパンク要素があったかどうかは定かでない。
そのスチームパンクな世界観とメカはとてもよい。というかまぁそれだけである。ストーリーが壊滅的に面白くないし、ハチャメチャコメディなのにギャグがことごとく滑っている。ウィル・スミスはまぁいつものウィル・スミスなのでよいのだが、相棒役が地味すぎてどうにもコメディ向きな感じがしない。寒いギャグに尺を割くので演出のテンポも悪い。
この監督は他にいったい何を撮っているのだろうとWikipediaを見たら、「メン・イン・ブラック」と同じ人で驚愕。いったい今作はどこをどう間違ってしまったのだろう。魔が差したとしか思えない。
世間の評価も同じようで、1999年のゴールデンラズベリー賞を最低作品賞以下5部門で受賞している。とにかく脚本がくそ以外のなにものでもない。
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2月 2nd, 2023 by PureJyam
70年代の邦画は久しぶりな気がする。ブルーレイは出てないので、DVD。
「アフリカの光」 1975
神代辰巳監督。主演は萩原健一と田中邦衛。
北国の漁港にふらりとやってきた青年と中年の二人組は、マグロ漁船に乗ってアフリカに行くことを夢見ていた。
さて、昔は映画館で見た映画を逐一記録していたのだが、その記録によると40年以上前に映画館で見ている。しかし全く記憶にないのだ。名画座の二本立てで、もう一本の方はわりと憶えているのに、こっちは微塵も憶えていないという。
ショーケンは常にヘラヘラとして人畜無害のような雰囲気を漂わせているが、駅の待合室の高校生をいきなり殴り回るなど、完全にヤバイ奴。田中邦衛は最初から最後まで田中邦衛。
二人の関係も、なぜアフリカを目指すのかも全く不明なまま、閉鎖的な港町での生活が描かれる。まぁいかにも神代監督という感じの昭和エレジー。
殴り合ったり罵倒したりしつつもいつも一緒の二人の関係がなんとも面白い。今見ると見方によっては恋人のようにも見えてしまうが、昔はこういう男の友情を描く話は結構あった気がする。
ケバイ化粧をしてすぐに男と寝る薄幸そうな桃井かおりは相変わらずかわいい。
地元の船員たちと揉めていたり、ヤクザの下働きをしたりと状況は結構ヤバイにもかかわらず、ぎりぎりドラマチックな展開にならずに淡々としている雰囲気が好き。
もしかして、アメリカンニューシネマ的な終わり方なのだろうかと思っていたが、そういうわけではなかった。
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1月 31st, 2023 by PureJyam
かなり以前に「FARCRY3」をやったのだが、それが結構面白くてはまった。ただブログを探したがその記事がなくて、いつくらいのことだったかのか全く定かでない。確かPS3だったので7,8年前だっただろうか。その後「FARCRY4」をSteamのセールで買ったのが2016年頃。ただ、「FARCRY4」はなんか全然面白くなくて、序盤でやめてしまった。
ゲームシステム等々は3と同じはずなのに、何故か全くはまらなかったのだよね。多分マップがどこまで行っても森林地帯で、それがネックになったような気がする。
で、「FARCRY5」である。発売は2018年で、その後PS4とかでセールになるたびに買おうかどうしようか迷っていたのだが、今回晴れてPSプレミアムのフリーゲームに追加されたので、やってみた。
まぁこのシリーズは大体やることは同じで、オープンワールドに点在する敵の拠点を潰していって自分の勢力を広げていく感じ。
今回の敵は、カルトの集団で、アメリカのモンタナ州の一部を占領してしまっている。主人公は新人保安官で、カルトの教祖を逮捕しに行ったら返り討ちにあって仲間を囚われてしまっているという状況である。今作の舞台は普通にアメリカの町なので、マップは森林だけでないので安心。
ゲームシステムはシリーズ共通だし、やることも大体同じ。ただ個人的にはこういうのが好きなので、面白い。オープンワールドゲームの典型みたいなゲームだわな。
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1月 29th, 2023 by PureJyam
「クリムゾン・ピーク」 2015
漠然とかなり前の作品かと思っていたら、結構新しかった。監督はギレルモ・デル・トロ。主演はミア・ワシコウスカ。「アリス・イン・ワンダーランド」でアリス役をやっていた人だった。
20世紀はじめの頃のアメリカで作家志望の社長令嬢イーディスは、イギリスからやってきたトーマスと出会い恋に落ちる。彼女父の死後結婚した二人は、トーマスの故郷の城へと移りすむことになったのだが・・・
見た目はいかにもな城を舞台にしたゴシックホラーではあるが、内面はどちらかというと「シャイニング」のようなモダンホラーに近いような気がする。
監督の美的センスは相変わらずものすごくて、城や衣装や小物へのこだわりが見てとれる。度々見せる絵画のようなカットがとても美しい。
「パンズ・ラビリンス」でもあったが、血の流れるシーンの容赦のない描写が幽霊よりもホラーだ。
見方によっては一人の娘の成長の物語とも見れるのは「アリス・イン・ワンダーランド」と同じ女優が演じているせいか。しかしそう考えるとこの配役は偶然なのか意図的なのか。実はこの映画は裏アリスなのでは?というのはあまりにも考えすぎか。
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1月 27th, 2023 by PureJyam
「マルコビッチの穴」 1999
去年見た「バーン・アフター・リーディング」に出ていたジョン・マルコビッチがそのままタイトルにもなっている「マルコビッチの穴」が気になりすぎたので買った。
監督はスパイクス・ジョーンズ。主演はジョン・キューザック、キャメロン・ディアスそしてジョン・マルコビッチ。
売れない人形使いのグレイグは7と1/2階にある会社に就職するが、ある日そこで奇妙な穴を見つける。その穴は、ジョン・マルコビッチの頭の中に繋がっていた。
タイトルもあらすじも随分前から知ってはいたものの、どんな映画なのかは詳しく知らなかった。他人の頭の中に繋がる穴という発想もすごいが、それがジョン・マルコビッチという実在する俳優の頭だというところが、ぶっ飛んでいる。これは最初からマルコビッチだったのか、映画化するときに配役が決まってからマルコビッチに変えたのか、どっちなのだろう。ただまぁこれが別な俳優だったらさほどのインパクトもなかったような気もするので、恐らく最初からマルコビッチを想定していた気もする。その場合、最初にこの脚本を見せられたマルコビッチの感想を聞いてみたい。
ブルーレイのパッケージではコメディという風になっているが、どちらかというと不条理SF劇なのであって、別にコメディとして作られているわけではないような気がしないでもない。穴が見つかるまでの前半部がちょっと退屈なのだが、マルコビッチが登場してからの展開があまりにも先が予想できなさすぎて面白い。とにかく脚本が秀逸。もちろんマルコビッチもすごい。
多分プロが吹き替えているだろうけど、主人公の人形使いの人形の動きがすごくて、目を見張る。
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1月 25th, 2023 by PureJyam
「ビヨンド」 1981
ルチオ・フルチ監督のスプラッターゾンビホラー。原題は、”そして、あなたは恐怖の中で生きることになる・・・” みたいな長ったらしいもので、「ビヨンド」は英語版のタイトルである。舞台はアメリカなのだが、イタリア映画なのでみんなイタリア語を話しているのがなんとも奇妙。
女が叔父から相続したルイジアナの廃ホテルは、地獄の門の上に建てられたものだった。ホテルの再オープン準備に奔走する彼女の周囲で不審死が頻発しはじめる。という感じの地獄の門をめぐる因縁話だが、わかるようでわからない微妙に曖昧な筋立てである。もっともホラーなので、完全に理屈で説明がついてしまっては逆に面白くないわけで、このくらいの曖昧さあった方がよいのかもしれない。「エイボンの書」という本が重要アイテムとして登場するが、これはどうやらクトゥルフ神話に出てくるものらしい。
ホラーではあるが、まぁ怖くはない。ルチオ・フルチお得意の残虐シーンはてんこ盛りで、特に顔面攻撃にこだわりを見せる。とはいえ、なんといっても40年以上前の作品なので、特殊メイクの技術もさほどではないので、チープに見えてしまうのは残念なところ。
ただ決してつまらなくはないし、怖がらせてくれるシーンも多い。特に長い橋の上に立つ女と犬のカットはかなり印象的。
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1月 23rd, 2023 by PureJyam
去年の5月頃に公開されて、見に行きたいなぁとか書いていたやつ。結局見に行かずにブルーレイを買う。
「犬王」 2022
湯浅政明監督。声の出演は女王蜂のボーカルのアヴちゃんと森山未來。
室町時代初期、異形に生まれた犬王は、ある日琵琶法師の友魚に出会う。二人は意気投合し、奇天烈な演奏と踊りで京の人々の心を掴んでゆく。
予告を見る限りかなり面白そうだった。Wikipediaのあらすじを読んでも面白そうに思えるのだが、実際見てみるとどうもしっくりこない。
流れる音楽とアヴちゃんの歌はパワフルで圧倒されるのだが、肝心の映像がそれに対抗できていない印象。特に前半の友魚の演奏シーンの凡庸な動きと凡庸なカット割りは、ワクワク感を全く感じさせない。かなりの尺を使っているわりに、同じようなカットを延々と繰り返すので余計にそういう風に見えてしまう。古くは涼宮ハルヒの文化祭での演奏とか最近では結束バンドの演奏の方がはるかに音楽を感じさせてくれている。
犬王と友魚の関係性の描写も不十分で、後半の盛り上がりが空回りしている感じ。いっそ最初の方の友魚のエピソードはばっさり切って、友魚は最初からロックな琵琶法師として京にやってきて、その音楽に触発された犬王が独自の舞を完成していくみたいな流れにしてしまった方がよかったんじゃなかろうか。まぁ大きなお世話だろうが。
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1月 21st, 2023 by PureJyam
リメイク版が今一つだったので、じゃあオリジナルの方は?ってことで気になったため、見てみる。前にも書いたが、ものすごく昔にテレビで見ているのだけど、ラストシーンしか覚えていなかったのでね。今回はブルーレイではなく、ケーブルテレビの録画での視聴。
「サブウェイ・パニック」 1974
監督はジョセフ・サージェント。主演はウォルター・マッソーとロバート・ショウ。邦題の安っぽさがなんとも言えないが、当時パニック映画が流行っていたので、まぁしょうがないところか。
ニューヨークの地下鉄で、ぺラム123号という車両がハイジャックされ、先頭車両のみ切り離されて停止する。鉄道公安局の警部補ウォルター・マッソーは犯人との交渉を開始するが・・
大筋はリメイク版の「サブウェイ123 激突」と同じであるが、印象はかなり異なる。あちらは犯人の性格がかなりエキセントリックで、その犯人との交渉に重点を置いた演出だった。しかしオリジナルの方は、犯人は常に冷静で主人公との会話もほとんどない。どちらかというと乗っ取り自体の推移を追うサスペンスといった体だ。犯人同士の確執や乗客の描写などを丁寧に描いており、脚本の質が高い。暴走した車両をどう止めるかについては同じような感じだったが、オリジナルの方がなぜ止まったかがわかりやすいので、見ていて納得感が強い。
特にラストシーンは、そこだけは憶えているくらいに印象的で、伏線の張り方が素晴らしい。
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1月 19th, 2023 by PureJyam
「サブウェイ123 激突」 2009
監督はトニー・スコット。主演はデンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタ。「デジャヴ」に引き続き、トニー・スコットとデンゼル・ワシントンの組み合わせである。1974年の「サブウェイ・パニック」のリメイクになる。
ニューヨークの地下鉄で、ぺラム123号という車両がハイジャックされ、先頭車両のみ切り離されて停止する。犯人からの通信を受けたのは、運行指令室のデンゼル・ワシントンだった。
「デジャヴ」でもそうだったが、冒頭の描写のセンスが好き。映画の大半は、犯人であるジョン・トラボルタとデンゼル・ワシントンのやりとりだが、2人の演技がよいので、退屈はしない。1974年版は確かテレビで見た記憶があるのだが、ラストシーンしか覚えていないので比較はできないが、登場人物の設定は大きく変えられているようだ。
脚本がひどくて、いろいろな要素をぶっこんでくるくせに、そのすべてをほぼ投げっぱなしにして終わってしまう。普通そういう要素を絡めることで、サスペンスとか謎解きとかを盛り上げるはずなのに、それぞれが脈絡もなく提示されるだけで何の役にも立ってないのだよね。
特に、暴走した車両をどうやって止めるかは一番の見せ場じゃないのか?
とりあえず、演出と役者がよいことで、なんとか踏みとどまっている感じの映画。
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1月 17th, 2023 by PureJyam
去年の11月頃PSVR2の先行予約があって、とりあえず応募しておいたら、当選してしまった。当選してしまったというのも変な言い方だが、まさか当たるとは思ってなかったのだよねぇ。
恐らくだが、やはり値段のこともあって当選確率はかなり高かったのではないかと推測される。しかも現在のPSVR自体もそんなに売れてる風でもないし、前に書いた気がするがVR自体が流行ってないのだ。
とはいえ、今月の25日までに手続きしないと無効になってしまうので、それまでには買うかどうかを決断しなければならない。多分品薄にはならないような気はするので、発売日以降に買おうと思えば買えるだろうなとは思うのだが、うーんどうしようか。せっかく当選したのだから、思い切って買ってしまおうかな。
VRといえば、同じようなタイミングでMetaからもメールが来ていて、MetaQuest1についてはもう新機能は提供しないし、パッチも2024年までだよとか言ってきた。まぁ発売して4年くらい経っているし、今はQuest2の方がメインなので、仕方ないといえば仕方ない。
あまり元を取った気はしないが、そこそこ楽しませてもらったので、よしとしましょう。まぁ別に使えなくなるわけでもないので、壊れるまでは使いますけどね。
こないだ買った「HA-NP35T」というイヤホンだが、何日か使ってみてどうだったかというと、まぁ悪くはない。ただ、操作性の悪さというかタッチに対する反応が遅さがたまにきず。さわってもすぐに反応しないので、何度も触ってしまい、スイッチが入ったり切れたりを繰り返してしまう。いっそタッチ機能なぞにせず、耳にひっかける部分に物理スイッチを付けてほしかった。WF-1000Xはちゃんと物理スイッチなのだ。
それ以外は普通である。耳を塞がないのはとてもよい。ただ当然といえば当然なのだが、交通量の多い道の端を歩くときは車の音がうるさくて音楽はほぼ聞こえなくなってしまう。これに関しては骨伝導の方がよかったかなという気はしないでもない。
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